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泣かなくなったから強いのではなく、泣くたびに少し強くなる。「EveryTime I Cry」は涙が落ちる瞬間を、そのまま前へ進む力に変える歌だ。頭の中で鳴り続ける声を小さくし、落ちてくる涙を自分の手で受け止める。その動作に、苦しさとの付き合い方の変化が表れている。
歌詞と和訳
Verse 1
I, I had a dream that I was sinkin', slow motion
私は、ゆっくり沈んでいく夢を見た
(Every superficial moment)
(表面だけをなぞっていた一瞬一瞬)
I get overwhelmed in all the messy emotions
入り乱れる感情に押し流されてしまう
(Before that I never noticed)
(それまで気づきもしなかった感情に)
Every time I cry, I get a little bit stronger
泣くたびに、私は少し強くなる
Stronger, I know, I know that
強くなる、そう、分かっている
Angel used to be the Devil on my shoulder
今の天使は、かつて肩の上の悪魔だった
Shoulder, oh, not anymore
肩の上のね。でも、もう違う
Pre-Chorus
When the voices get loud, I'm turnin' them down
声が大きくなったら、その音量を下げる
Feel good in my body forever and ever
自分の身体に心地よくいられる、ずっと、いつまでも
When the tears start to fall, I'm catchin' thеm all
涙が落ち始めたら、一滴残らず受け止める
And I know the future is bettеr, 'cause
この先はもっとよくなると分かっている、だって
Chorus
Every time I cry, I get a little bit stronger
泣くたびに、私は少し強くなる
Stronger, little bit stronger
強くなる、少しだけ強くなる
Every time I cry, I get a little bit stronger
泣くたびに、私は少し強くなる
Stronger, little bit stronger
強くなる、少しだけ強くなる
Verse 2
I, I used to spend the nights inside my head, thinkin'
私はかつて、夜を頭の中に閉じこもって考え続けていた
(Where the hell you think you're goin'?)
(一体どこへ行くつもりなの?)
I, I used to count the days inside my bed, drinkin'
ベッドの中で日を数えながら、飲み込んでいた
(Up the fear but now I know that)
(恐怖をね。でも今は分かる)
Pre-Chorus
When the voices get loud, I'm turnin' them down
声が大きくなったら、その音量を下げる
Feel good in my body forever and ever
自分の身体に心地よくいられる、ずっと、いつまでも
When the tears start to fall, I'm catchin' them all
涙が落ち始めたら、一滴残らず受け止める
And I know the future is better, 'cause
この先はもっとよくなると分かっている、だって
Chorus
Every time I cry, I get a little bit stronger
泣くたびに、私は少し強くなる
Stronger, little bit stronger
強くなる、少しだけ強くなる
Every time I cry, I get a little bit stronger
泣くたびに、私は少し強くなる
Stronger, little bit stronger
強くなる、少しだけ強くなる
Break
Stronger
もっと強く
Stronger
もっと強く
Pre-Chorus
When the voices get loud, I'm turnin' them down
声が大きくなったら、その音量を下げる
Feel good in my body forever and ever
自分の身体に心地よくいられる、ずっと、いつまでも
When the tears start to fall, I'm catchin' them all
涙が落ち始めたら、一滴残らず受け止める
And I know the future is better, 'cause
この先はもっとよくなると分かっている、だって
Chorus
Every time I cry, I get a little bit stronger
泣くたびに、私は少し強くなる
Stronger, little bit stronger
強くなる、少しだけ強くなる
Every time I cry, I get a little bit stronger
泣くたびに、私は少し強くなる
Stronger, little bit stronger (Stronger)
強くなる、少しだけ強くなる(強くなる)
Every time I cry, I get a little bit stronger
泣くたびに、私は少し強くなる
Stronger, little bit stronger (Oh)
強くなる、少しだけ強くなる(ああ)
Every time I cry, I get a little bit stronger (Oh)
泣くたびに、私は少し強くなる(ああ)
Stronger, little bit stronger
強くなる、少しだけ強くなる
歌詞を深く読む
強くなる幅が「少しだけ」であること
サビの約束は、泣いたら一気に強くなるという大きな変身ではない。「a little bit」と、増える強さを小さく区切る。涙が出るほどつらかった一回を、何もかも解決した一回に変える必要がない。まだ痛みが残っていても、泣く前とは少し違う場所へ進める。その歩幅の小ささが、語り手の前向きな声を支えている。
毎回泣くたびに、と繰り返すことで、涙がこれからも流れる余地が残る。強さは涙の反対側に置かれていない。泣く自分を弱い側へ追いやる代わりに、泣くことと強くなることを同じ時間の中へ置く。サビで強くなるという言葉を重ねても、少しだけという限定が戻ってくるため、無理な万能感へ膨らまない。
冒頭の夢では、沈む動きがスローモーションで描かれる。遅さはそこでは、自分の力で止められない苦しさを引き延ばす。サビの小さな変化もすぐには終わらないが、こちらは前へ進む積み重ねになる。曲はゆっくりした時間を捨てず、その時間に起きる動きの向きを変えている。
声の音量を下げ、落ちてくる涙を受け止める
頭の中の声が大きくなったとき、語り手は「turnin' them down」と歌う。声を完全に消すより、音量を下げる動作が選ばれる。二番の括弧の声には、一体どこへ行くつもりなのかと問い詰める厳しさがある。何をしようとしても、その声が大きければ自分の望みは聞こえにくい。今は声に従い続ける代わりに、自分で距離を調整している。
涙に対しては、落ち始めたら一滴残らず受け止めると言う。冒頭では入り乱れた感情に圧倒されていたのに、今は流れてくるものへ手を伸ばせる。涙を途中で止めようとしないので、悲しさを感じる余地も残る。落ちる動きは同じでも、何もできず沈む夢と、受け止める現在では、自分の働きかけが違っている。
声の音量を下げることと、涙を受け止めることは、どちらも感情を自分の手の届く大きさへ戻す行為だ。明るい未来を信じる言葉だけを先に置くのではなく、その前に二つの具体的な動作がある。少し強くなるというサビは、こうした小さな働きかけを重ねた結果として聞こえてくる。
頭とベッドに閉じた時間から、自分の身体へ戻る
二番では、頭の中で考え続ける夜と、ベッドの中で日を数える時間が並ぶ。考えは動いているのに、自分の居場所は狭いままだ。夜と日がそろうことで、その閉じた時間が長く続いていた感覚も生まれる。どこへ行くつもりかと問い詰める声は、外へ進む気持ちまで内側へ押し戻す。
それに対する現在の言葉が、自分の身体に心地よくいられるという一節だ。頭の中で自分を測り続けるより、今ここにいる身体を居場所として感じられる。先の時間を数えてやり過ごしていた声が、これから先も自分と一緒にいられるという声へ変わる。未来がよくなるという確信には、その居場所を取り戻す感覚が伴っている。
肩の上の悪魔が今は天使になったという描写も、内側の声の役割の変化として読める。自分を責める声がなくなったというより、同じ近さから支えてくれる声へ変わった。だから、もう違うと断つ対象は泣く自分ではない。涙を流すたびに自分を追い詰めていた関係が変わり、同じ自分を支えるほうへ向かっている。
参照と出典
アイキャッチ画像クレジット:写真:Avaduasupremacy/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0。変更:トリミング、リサイズ、彩度・コントラスト調整、紺色グラデーションと記事用文字の追加。改変後のカバーもCC BY-SA 4.0で提供します。写真はAva Maxで、当該楽曲の演奏記録や公式アートではありません。

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