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深夜に音楽を大きくしても、酒を濃くしても、相手の記憶だけは止まらない。「Thinking ’Bout You」は、忘れようとする働きかけが強くなるほど、忘れられなさも浮き上がる歌だ。繰り返すサビの間で、紛らわせる声が、今の気持ちを口にしたい声へ変わっていく。
歌詞と和訳
Verse 1
3 A.M. and my neighbors hate me
午前3時、近所の人たちは私を嫌っている
Music blasting, shaking these walls
音楽を鳴り響かせて、この壁を震わせているから
This time Mary Jane won't save me
今回はマリファナでも私を救えない
I've been working later, I've been drinking stronger
もっと遅くまで働いて、もっと強いお酒を飲んできた
I've been smoking deeper but the memories won't stop
もっと深く煙を吸い込んでも、記憶は止まらない
Chorus
I can't stop thinking 'bout you
君のことを考えるのを止められない
I can't stop thinking 'bout you
君のことを考えるのを止められない
I can't get high, I can't get by, I can't get through
酔い上がれない、やり過ごせない、乗り越えられない
I can't stop thinking 'bout you
君のことを考えるのを止められない
Verse 2
Like poison coursing through me
毒が身体中を巡るみたいに
So clear my vision is blurred
あまりに鮮明で、視界がぼやける
The haze won't put my mind at ease
霞みの中にいても、心は落ち着かない
I've been sleeping later, I've been breathing stronger
眠る時間も遅くなって、もっと大きく息をしてきた
I've been digging deeper, but the memories won't stop
もっと深く掘り下げても、記憶は止まらない
Chorus
I can't stop thinking 'bout you
君のことを考えるのを止められない
I can't stop thinking 'bout you
君のことを考えるのを止められない
I can't get high, I can't get by, I can't get through
酔い上がれない、やり過ごせない、乗り越えられない
I can't stop thinking 'bout you
君のことを考えるのを止められない
Bridge
I want you all
君のすべてが欲しい
Say it before you run out of time
時間がなくなる前に言って
I want you all
君のすべてが欲しい
Say it before it's too late
手遅れになる前に言って
I want you all
君のすべてが欲しい
Say what I am feeling now
今感じていることを言葉にして
I want you all
君のすべてが欲しい
Waiting is insane
待ち続けるなんて、どうかしてる
Chorus
I can't stop thinking 'bout you
君のことを考えるのを止められない
I can't stop thinking 'bout you
君のことを考えるのを止められない
I can't get high, I can't get by, I can't get through
酔い上がれない、やり過ごせない、乗り越えられない
I can't stop thinking 'bout you
君のことを考えるのを止められない
I can't stop thinking 'bout you
君のことを考えるのを止められない
I can't get high, I can't get by, I can't get through
酔い上がれない、やり過ごせない、乗り越えられない
I can't stop thinking 'bout you
君のことを考えるのを止められない
歌詞を深く読む
夜を埋める動作が増えても、記憶は止まらない
最初に出るのは午前3時という具体的な時間と、壁を震わせるほどの音楽だ。近所の人に嫌われるくらい、音は部屋の外まで届いている。それでも語り手の内側では記憶が鳴り続ける。外へ響く音の大きさと、内側の考えを止められないことが対照になり、夜の落ち着かなさが目に見える場面になる。
「Mary Jane」はマリファナを指す俗称で、ここでは続く飲酒と喫煙の描写にもつながる。今回は救ってくれないという言い方には、いつもの紛らわせ方が通じなくなった感覚がある。さらに働く時間を遅くし、酒を強くし、煙を深く吸う。行動の種類だけでなく程度も増しているのに、最後の記憶は止まらないという声だけは変わらない。
二番では、深く煙を吸う動きが、深く掘り下げる動きへ移る。外から感覚を変えようとする方法から、内側を探るような動作へ変わっても、終わりには同じ記憶が残る。二つの節が同じ結末を持つため、サビの止められないという言葉は気分の一瞬ではなく、いくつもの試みの後に残った状態として響く。
鮮明すぎる記憶が、目の前の世界をぼかす
二番では毒が身体を巡るような比喩が出てくる。記憶を頭の中にしまっておけず、自分の全体へ回ってくるものとして感じている。その次の一節には、鮮明さと視界のぼやけが同時にある。相手の存在や記憶がはっきりしているほど、目の前の世界に焦点を合わせにくくなるという逆転として読める。
霞みが心を落ち着かせてくれないという言葉も、ぼんやりすれば楽になれるという期待を崩す。鮮明な記憶が苦しいから感覚をぼかそうとしても、そのぼやけの中に記憶が残ってしまう。明瞭さにも霞みにも逃げ場所がない。同じ止められなさを、視覚の食い違いによって違う角度から見せる場面だ。
サビの「get high」「get by」「get through」は、気分を持ち上げることから、日々をやり過ごすこと、つらい状態を抜けることへと並ぶ。できないことの幅が、ひとときの気晴らしから生活の継続、先へ進む力まで広がる。短い言葉が続くほど、考えるのを止められないという中心の苦しさが、暮らし全体へ及んでいると分かる。
忘れたい声の奥から、欲しい気持ちが出てくる
橋渡しの部分では、できないというサビの声から、君のすべてが欲しいという声へ急に移る。これまでの場面では記憶を消そうとしていたのに、ここでは望みそのものが前へ出る。相手を忘れられない苦しさの中に、まだ相手を求めている気持ちがある。その二つは同時に続いていたのだと、この変化が明らかにする。
欲しいという言葉の間には、時間がなくなる前に、手遅れになる前にという促しが挟まる。今の気持ちを言うように求めるため、夜を紛らわせているだけでは済まない切迫感が生まれる。待つことが限界だという最後の一節は、午前3時から続く、動けないまま考え続ける時間への反発にも聞こえる。
それでも最後のサビは、相手を考えるのを止められない場所へ戻る。気持ちを口にすることの必要性は見えても、関係が変わった場面までは描かれない。終わりにはサビの反復が増え、ひとつの考えから離れられない時間が伸びる。欲しいと認める声が間に入ったことで、最後の反復には苦しさとともに、まだ強く残る望みも聞こえてくる。
参照と出典
アイキャッチ画像クレジット:写真:Harald Krichel/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0。変更:トリミング、リサイズ、彩度・コントラスト調整、紺色グラデーションと記事用文字の追加。改変後のカバーもCC BY-SA 4.0で提供します。写真に写るアーティストはDua Lipaです。当該楽曲の演奏記録や公式アートではありません。

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