Ava Max「Who’s Laughing Now」和訳と深読み|傷つける言葉から、自分の次章へ

Ava Maxの実写ライブ写真と「Who’s Laughing Now」「今、笑うのは私」の文字を配した記事用カバー。

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言葉は刃のように刺さった。それでも語り手は、今度は自分が笑う側だと返す。「Who’s Laughing Now」は、傷を否定するのでなく、傷つけた相手に次の言葉を渡さない歌だ。折り返さない電話、書き始める新しい章、いつか塵になる今。その具体的な動きが、挑発的な笑いを自分の区切りへつなぐ。

歌詞・和訳 / 歌詞を深く読む

歌詞と和訳

Verse 1

Never knew the sting of a stranger

他人の棘がこんなに痛いなんて、知らなかった

Never felt the words like a razor

言葉が剃刀みたいに切れるなんて、感じたことがなかった

But I won't give a damn 'bout it later

でも、この先はそんなこと気にしない

All the little digs doesn't matter

ちくちくした嫌味なんて、もうどうでもいい

Writin' down a brand new chapter

新しい章を書き始める

Where there's only love, never anger

そこには愛だけがあって、怒りはない

Pre-Chorus

So lonely in your bed

あなたはベッドで、ひとりぼっち

Does breakin' me make you feel good?

私を壊すと、気分がいいの?

Guess you don't understand

分かっていないみたいね

What goes around, comes around

したことは、巡って自分に返ってくる

Chorus

Don't ya know that I'm stronger?

私が強くなったって、分からない?

Don't ya see me in all black?

全身黒をまとった私が、見えない?

Don't ya cry like a baby

子どもみたいに泣かないで

Ha-ha-ha-ha, ha-ha-ha

ハハハハ、ハハハ

Who's laughing now?

今、笑っているのは誰?

Know that it's over

もう終わりだって分かって

Don't ya know I won't call back?

折り返さないって、分からない?

Don't ya cry like a baby

子どもみたいに泣かないで

Ha-ha-ha-ha, ha-ha-ha

ハハハハ、ハハハ

Who's laughing now?

今、笑っているのは誰?

Verse 2

You'll never see me blue, never bleedin'

落ち込む私も、血を流す私も、あなたには二度と見せない

Hope you understand how I'm feelin'

私の気持ちが分かるといいけど

I'm turnin' off my phone like I'm leaving (Bye)

ここを去るみたいに、電話を切るの(さよなら)

Pushed me to the edge, now it's over

私を限界まで追い詰めた、もう終わり

Shuttin' off the hate, gettin' closure

憎しみを締め出して、区切りをつける

This will be the dust when I'm older

年を重ねるころには、これは塵になる

Pre-Chorus

So lonely in your bed

あなたはベッドで、ひとりぼっち

Does breakin' me make you feel good?

私を壊すと、気分がいいの?

Guess you don't understand

分かっていないみたいね

What goes around, comes around

したことは、巡って自分に返ってくる

Chorus

Don't ya know that I'm stronger?

私が強くなったって、分からない?

Don't ya see me in all black?

全身黒をまとった私が、見えない?

Don't ya cry like a baby

子どもみたいに泣かないで

Ha-ha-ha-ha, ha-ha-ha

ハハハハ、ハハハ

Who's laughing now?

今、笑っているのは誰?

Know that it's over

もう終わりだって分かって

Don't ya know I won't call back?

折り返さないって、分からない?

Don't ya cry like a baby

子どもみたいに泣かないで

Ha-ha-ha-ha, ha-ha-ha

ハハハハ、ハハハ

Who's laughing now?

今、笑っているのは誰?

Post-Chorus

Ha-ha-ha-ha, ha-ha-ha-ha-ha

ハハハハ、ハハハハハ

Ha-ha-ha-ha, ha-ha-ha

ハハハハ、ハハハ

Who's laughing now?

今、笑っているのは誰?

Bridge

It's comical, hysterical

おかしくて、笑えてくる

So ridiculous, think you messed me up

私をめちゃくちゃにしたと思うなんて、ばかばかしい

Chorus

Don't ya know that I'm stronger?

私が強くなったって、分からない?

Don't ya see me in all black?

全身黒をまとった私が、見えない?

Don't ya cry like a baby (Oh)

子どもみたいに泣かないで(ああ)

Ha-ha-ha-ha, ha-ha-ha

ハハハハ、ハハハ

Who's laughing now?

今、笑っているのは誰?

Know that it's over

もう終わりだって分かって

Don't ya know I won't call back? (Call back)

折り返さないって、分からない?(折り返す電話)

Don't ya cry like a baby

子どもみたいに泣かないで

Ha-ha-ha-ha, ha-ha-ha

ハハハハ、ハハハ

Who's laughing now?

今、笑っているのは誰?

歌詞を深く読む

刃だった言葉を、笑いで受け返す

冒頭の「razor」は、言葉を触れれば切れる鋭いものとして見せる。その前にある棘の痛みと合わせると、嫌味は小さな言葉でも、受けた体には具体的な痛みとして残る。語り手は最初から平気だったと主張しない。こうした痛みを知らなかったという始まりが、傷つけられた経験を曲の足場にする。

サビでは意味のある文だけでなく、笑い声そのものを相手へ返す。「Who's laughing now?」の問いは、誰が笑うかをいま改めて入れ替える。傷つける側が優位に立てた時間から、相手の言い分を取り合わない側へ重心が動く。笑いは陽気な気分の報告にとどまらず、相手が持っていた力を認めないための返事になる。

ブリッジは、私をめちゃくちゃにしたと思っていること自体をおかしいと扱う。傷がなかったという言葉とは違い、傷がそのまま自分の結末になるわけではないと返す声だ。最後にも笑いが戻るので、刃のようだった言葉に、さらに刃で答えるのではなく、その言葉の重みを小さくするやり取りが続く。

強さを、折り返さない電話で示す

サビは強くなった私を見てほしいと呼びかけるが、その強さには具体的な行為が付く。もう折り返さない、と連絡の行き来を止める。相手に分かってもらうまで説明し続けるのでなく、次に相手の言葉を受け取る入口を閉じる。「closure」は、こうした行為を通して得ようとする区切りの名前になる。

二番では、落ち込んだ姿も傷ついた姿も、相手にはもう見せないと言う。痛みが二度と起きないという万能な強さではなく、その痛みをこの相手に差し出さないという決意として読める。電話を切る動きにも、そこを去る感覚が重ねられる。感情の中だけで別れを決めるのでなく、相手との接点を減らすことで区切りを形にする。

全身黒の姿は、サビで相手に見せるまとまった自己像になる。笑う声、折り返さない態度、去る動きが、その姿のまわりに並ぶ。以前の傷ついた私を見続けようとする相手に対し、いま目の前にある私を見てほしいと迫る。強さは傷を受けない能力より、相手が期待する反応をもう渡さない態度として現れている。

怒りのない次章と、いつか塵になる今

新しい「chapter」を書くという一番の像では、自分の時間が続く物語として示される。相手の言葉は、すでにある頁を痛めても、その後の章を書く権利までは持たない。そこに愛だけがあり、怒りはないという願いが置かれる。ただし曲の声は鋭く、相手を挑発もするため、いま完全に怒りが消えているというより、これから進みたい章の方向が見える。

相手に返ってくるという言い方も、自分が相手を壊し返す行動とは分けられている。語り手が実際に示す動きは、電話を切り、憎しみを締め出すことだ。相手がどうなるかを見届けるより、自分がどんな感情を持って次へ進むかを選ぶ。そのため、笑いの挑発と、怒りを持ち越したくない願いが同時にあっても不自然ではない。

年を重ねればこれは塵になる、という二番の未来も、今の痛みをすぐ消す言葉ではない。いまは大きく感じる出来事が、人生の時間の中では小さくなるという見通しだ。現在の相手へ返す笑いから、もっと先の自分の時間へ視線が移る。次章を書く像とこの未来がつながることで、関係の終わりが、自分の物語の終わりにはならないと分かる。

参照と出典

ユーザー保存の英語原文(曲ページ:Genius)

アイキャッチ画像クレジット:写真:Avaduasupremacy/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0。変更:トリミング、リサイズ、彩度・コントラスト調整、紺色グラデーションと記事用文字の追加。改変後のカバーもCC BY-SA 4.0で提供します。写真はAva Maxで、当該楽曲の演奏記録や公式アートではありません。

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