
眠れないのに、夢の中なら相手に近づけるから眠ろうとする。「After Hours」の夜には、その矛盾がある。多くの人やお金では埋まらない不在を前に、語り手は自分が現実から逃げていたことも、相手を傷つけたことも認める。相手がいない家は、まだ帰る場所にはならない。
歌詞と和訳
Verse 1
Thought I almost died in my dream again (Baby, almost died)
また夢の中で、死にかけたと思った(ねえ、死にかけた)
Fightin' for my life, I couldn't breathe again
命がけで闘って、また息ができなかった
I'm fallin' in too deep (Oh, oh)
深く落ちていく
Without you, I can't sleep (Fallin' in)
君なしでは、眠れない(落ちていく)
'Cause my heart belongs to you
だって、僕の心は君のものだから
I'll risk it all for you
君のために、すべてを賭ける
I want you next to me
隣にいてほしい
This time, I'll never leave
今度は、絶対に去らない
I wanna share babies
二人の子どもがほしい
Protection, we won't need
避妊は必要ない
Your body next to me
隣にある君の身体は
Is just a memory
もう記憶でしかない
I'm fallin' in too deep, oh
深く落ちていく
Without you, I can't sleep
君なしでは、眠れない
Insomnia relieve, oh
眠れない苦しさを楽にして
Talk to me, without you, I can't breathe
話しかけて、君なしでは息ができない
Verse 2
My darkest hours
僕のいちばん暗い時間
Girl, I felt so alone inside of this crowded room
ねえ、人でいっぱいのこの部屋で、ひどく孤独だった
Different girls on the floor, distractin' my thoughts of you
フロアのいろんな女の子たちが、君への思いを紛らわせる
I turned into the man I used to be, to be
昔の自分へ戻ってしまった、戻ってしまった
Put myself to sleep
自分を眠らせた
Just so I can get closer to you inside my dreams
夢の中で君に近づけるように、それだけのために
Didn't wanna wake up 'less you were beside me
君が隣にいないなら、目覚めたくなかった
I just wanted to call you and say, and say
君に電話して、こう言いたかっただけだ、言いたかった
Chorus
Oh, baby
ねえ
Where are you now when I need you most?
いちばん君が必要な今、君はどこにいる?
I'd give it all just to hold you close
近くに抱きしめるためだけに、すべてを差し出す
Sorry that I broke your heart, your heart
君の心を傷つけて、ごめん。君の心を傷つけてしまった
Verse 3
Never comin' down, uh
この高揚から下りない
I was running away from facin' reality, uh
現実と向き合うことから、逃げていた
Wastin' all of my time out living my fantasies
空想の中で暮らして、時間を全部無駄にしていた
Spendin' money to compensate, compensate
埋め合わせるために、金を使っていた、埋め合わせるために
'Cause I want you, baby, uh
だって君が欲しいから、ねえ
I be livin' in heaven when I'm inside of you
君の中にいるときは、天国で生きている気分だ
It was simply a blessing wakin' beside you
隣で目覚めるのは、ただそれだけで恵みだった
I'll never let you down again, again
二度と君をがっかりさせない、もう二度と
Chorus
Oh, baby
ねえ、君
Where are you now when I need you most?
今いちばん君が必要なのに、どこにいる?
I'd give it all just to hold you close
君を近くに抱きしめるためだけに、すべてを差し出す
Sorry that I broke your heart, your heart
ごめん、君の心を傷つけてしまった。その心を傷つけてしまった
I said, baby
僕は言った、ねえ
I'll treat you better than I did before
前より君を大切にする
I'll hold you down and not let you go
君を支え、手放さない
This time, I won't break your heart, your heart, yeah
今度は君の心を傷つけない。君の心を傷つけたりしない
Bridge
I know it's all my fault
すべて僕のせいだと分かっている
Made you put down your guard
君に警戒を解かせた
I know I made you fall
君を恋に落としたと分かっている
Then said you were wrong for me
その後で、君は僕に合わないと言った
I lied to you, I lied to you, I lied to you (To you)
君に嘘をついた、嘘をついた、嘘をついた(君に)
Can't hide the truth, I'd stay with her in spite of you
本当のことは隠せない、君のことなど構わず、彼女のもとにいた
You did some things that you regret, still ride for you
君も後悔することをした、それでも君の味方でいる
'Cause this house is not a home
だって、この家は帰る場所にならない
Chorus
Without my baby
愛しい君がいないと
Where are you now when I need you most?
君がいちばん必要な今、どこにいるんだ?
I gave it all just to hold you close
近くに抱きしめるためだけに、すべてを差し出した
Sorry that I broke your heart, your heart
傷つけてしまって、ごめん。君の心を傷つけてしまった
And I said, baby
そして僕は言った、ねえ
I'll treat you better than I did before
前より君を大切にする
I'll hold you down and not let you go
君を支え、手放さない
This time, I won't break your heart, your heart, no
今度は君の心を傷つけない。いや、その心を傷つけはしない
歌詞を深く読む
怖い夢の中へ、それでも会いに戻りたい
最初の夢は、死にかけ、息ができなくなる場面だ。眠れば穏やかな場所へ逃げられるという始まりではない。その後も君なしでは眠れず、話しかけてほしい、息ができないと続く。夢の中の苦しい身体と、相手のいない現実の身体が、同じ息苦しさでつながっている。
隣にいてほしいという願いには、二人の子どもがほしいという未来も加わる。ただ、そのすぐ後で、隣にある身体はもう記憶だと歌う。大きく広げた未来が、今は失った近さへ戻る。この行の並びが、望む生活の長さと、現在の触れられなさを同時に感じさせる。
二番で自分を眠らせる理由は、夢なら相手へ近づけるからだ。怖い夢から始まった人が、それでも夢を選ぶ。人でいっぱいの部屋にいても孤独で、ほかの女の子たちで気を紛らわせても、欲しい一人の近さにはならない。隣にいないなら目覚めたくないという行は、夢と現実のどちらにも簡単な安らぎがない夜を作る。
現実を埋めるお金から、自分のしたことを言う謝罪へ
三番では、現実と向き合うことから逃げ、空想で時間を無駄にし、お金で埋め合わせていたと語る。二番のほかの相手たちと同じように、手に入れられるものが、欲しい相手の不在を覆おうとする。ただ、隣で目覚めるだけで恵みだったという行が、その代わりでは届かない小さな日常を示す。
サビの謝罪は、ブリッジで何をしたかの具体的な話になる。相手に警戒を解かせ、恋に落とした後で、合わないと言った。嘘をついたという言葉も三度重ねる。相手を失って苦しいという現在だけでなく、相手が安心して近づいた場所を自分が崩したことへ、声が向き直る。
前より大切にする、今度は傷つけないという約束は、こうした過去の後に置かれる。今度という言葉には、前にはできなかったという事実が含まれる。語り手が謝り、約束を大きくするほど、相手の返事がまだない距離も感じられる。戻りたいという願いが、すぐ信頼を取り戻した結果にはならない。
家はあっても、君なしでは帰る場所にならない
ブリッジの家は、住む建物としてはそこにある。その家が「home」にはならないと歌い、次のサビの最初に、君がいないとという言葉を置く。足りないのは新しい部屋や持ち物より、そこを安らぐ場所にしていた相手だ。お金で埋め合わせていた三番の動きが、ここでも届かない場所がある。
いちばん必要な今、どこにいるのかという問いは何度も戻る。相手が欲しいのは、目立つ場で一緒にいるためだけではなく、隣で目覚め、家へ帰った自分のそばにいるためだ。広い部屋に多くの人がいても孤独だった二番と、この家の行が、同じ不在を別の場所で描く。
最初のサビでは、抱きしめるためにすべてを差し出すと言い、最後ではすべてを差し出したという言葉になる。自分の側の重さはさらに強く言われても、相手が帰った場面は描かれない。最後に残る約束は、夢で近づくことから、現実の帰る場所を取り戻したいという願いへ届く。その願いの先は、まだ相手のいない夜の中にある。

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