
「Ghost」は、もう隣にいない相手の面影を、せめて受け取りたいと歌う。いつでも明日があると思っていたのに、時間は借りられない。残された愛と記憶が、いない人を求める声のそばにある。
歌詞・和訳
歌詞と和訳
Verse 1
Youngblood thinks there's always tomorrow
若い心は、いつでも明日があると思う
I miss your touch some nights when I'm hollow
空っぽになる夜には、君の触れ方が恋しい
I know you crossed a bridge that I can't follow
君が渡ったその橋を、僕は渡れないと分かってる
Since the love that you left is all that I get, I want you to know
君が残した愛だけが僕の受け取れるものだから、知っていてほしい
Chorus
That if I can't be close to you
君の近くにいられないなら
I'll settle for the ghost of you
君の面影だけでも、それでいい
I miss you more than life (More than life)
命よりも、君が恋しい(命よりも)
And if you can't be next to me
君が隣にいられないなら
Your memory is ecstasy
君との思い出が、僕を陶酔させる
I miss you more than life
命よりも、君が恋しい
I miss you more than life
命よりも、君が恋しい
Verse 2
Youngblood thinks there's always tomorrow
若い心は、明日がいつでも来ると思ってる
I need more time, but time can't be borrowed
もっと時間が必要なのに、時間は借りられない
I'd leave it all behind if I could follow
ついていけるなら、すべてを置いていくのに
Since the love that you left is all that I get, I want you to know
君が残した愛だけが僕の受け取れるものだから、知っていてほしい
Chorus
That if I can't be close to you
君の近くにいられないなら
I'll settle for the ghost of you
せめて君の面影だけでもいい
I miss you more than life (Yeah)
命よりも、君が恋しい
And if you can't be next to me
君が隣にいられないなら
Your memory is ecstasy (Oh)
君の思い出に、たまらなく酔いしれる
I miss you more than life
命よりも、君が恋しい
I miss you more than life
君が恋しい、命よりも
Bridge
Woah
Na-na-na
More than life (Oh)
命よりも
Chorus
So if I can't get close to you
だから君の近くへ行けないなら
I'll settle for the ghost of you
君の面影だけでも、それでいい
I miss you more than life
命よりも、君が恋しい
And if you can't be next to me
君が隣にいられないなら
Your memory is ecstasy
君との思い出が、僕を陶酔させる
I miss you more than life
命よりも、君が恋しい
I miss you more than life
君が恋しい、命よりも
歌詞を深く読む
いつでもあるはずの明日を借りられない
冒頭の「tomorrow(明日)」は、いつでも来るものとして若い心に置かれる。今できなかったことも後でできる、今触れられなくても次があるという感覚だ。しかし空っぽになる夜と、追えない相手の姿が続くことで、その当たり前がもう成立しない場所へ語り手は立つ。
二番でも同じ冒頭の言葉が戻るが、その直後に「borrowed(借りた)」という語が出る。時間を貸してくれる誰かがいれば取り戻せる、という可能性が否定される。もっと一緒にいる時間が欲しいという願いには、支払いや借り入れで埋められない不足がある。明日があるという初めの言葉が、その不足の前で重く響く。
一番の明日は、失ったものに気づく前の見方として聞こえる。二番で同じ行を歌うと、借りられないことを知った現在から、その見方を振り返る響きが加わる。反復された言葉そのものは変わらないが、次の行が、その言葉に残る後悔を深くする。
君が渡った橋はこちらからは追えない
「bridge(橋)」は、二つの場所を結ぶものなのに、ここでは語り手がついていけない境目になる。相手はすでに渡り、自分は手前にいる。同じ場所にいる二人が少し離れる場面より、向こう側の時間へ相手だけが移ったような隔たりを感じさせる。
二番では、ついていけるならすべてを置くという願いへ変わる。自分が何かを選び直せば届くと思っても、その願いには、できるならという条件が付く。相手を求める強さだけでは橋を渡れない。その限界が、時間を借りられないという行と同じ形を持つ。
自分に受け取れるのは相手が残した愛だけだと繰り返す。相手のいない現在にも残るものがあるため、隔たりはすべてが消えた空白だけではない。残されたものと、戻ってこない相手を同時に抱えることが、サビの面影を受け取る声へつながる。
面影でよいという選択の中に恋しさが残る
「settle for(せめてそれでよいとする)」には、望んでいたものを完全には得られない響きがある。サビは、そばにいられないならという条件の後で、面影を受け入れる。近くにいる相手を望む気持ちは残ったまま、いない人から受け取れるものを選び直す。この小さな折り合いの直後にも、君が恋しいという声が戻る。
記憶が強い喜びになるという行には、思い出すことで相手の感触に近づける力がある。一方で、その同じサビは君が恋しいという声を何度も繰り返す。記憶が喜びを与えることと、不在が解消されることは違う。喜びのすぐそばに、今ここにいない痛みが残る。
最後も近くに行けないならという条件から始まる。相手を失ったことを簡単に終えず、届かない距離の中でどう残すかを繰り返し選ぶ。面影という題名は、遠い人を薄くする言葉ではなく、残された愛を今の暮らしへ持ち込む形として働く。

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