
別れることが平気なのではない。二人の未来を失う想像は、気分が悪くなるほどつらい。それでも「It’ll Be Okay」の語り手は、相手が去るなら行きやすくすると歌う。関係を続けることと、相手を愛することが、同じ道を進むとは限らない。その痛い分かれ目で、大丈夫になるという言葉を繰り返している。
Shawn Mendes「It’ll Be Okay」公式MVをYouTubeで見る
歌詞と和訳
Verse 1
Are we gonna make it?
僕らは乗り越えられるのかな?
Is this gonna hurt?
これから傷つくことになるのかな?
Oh, we can try to sedate it
この痛みを鎮めようとすることはできる。
But that never works
それでうまくいったことはない
Yeah
そう、それじゃうまくいかないんだ。
Pre-Chorus
I start to imagine a world where we don't collide
僕らが交わらない世界を、想像し始める
It's making me sick, but we'll heal and the sun will rise
気分が悪くなるほどつらいけど、傷は癒えて、日はまた昇る
Chorus
If you tell me you're leaving, I'll make it easy
君が去ると言うなら、行きやすいようにするよ。
It'll be okay
きっと大丈夫になる
If we can't stop the bleeding, we don't have to fix it
出血を止められないなら、直さなくてもいい
We don't have to stay
一緒にい続けなくてもいい
I will love you either way (Ooh-ooh)
どちらになっても、僕は君を愛し続ける。
It'll be o—, be okay (Ooh-ooh)
大丈夫になる。きっと、大丈夫になる。
Verse 2
Oh, the future we dreamed of
二人で夢見た未来が、失われていく。
Is fading to black, oh
その未来が、暗闇へと消えていく。
And, oh, thеre's nothing more painful
これほどつらいことは、ほかにない。
Nothing more painful, oh-woah
これより痛むものなんて、ない。
Pre-Chorus
I start to imaginе a world where we don't collide
僕らが交わらない世界を、想像し始める
And it's making me sick, but we'll heal and the sun will rise
それで気分が悪くなるほどつらいけど、傷は癒えて、日はまた昇る
Chorus
If you tell me you're leaving, I'll make it easy
離れると言ってくれたら、君が行きやすくなるようにする。
It'll be okay (It'll be okay)
きっと大丈夫になる。(大丈夫になる)
And if we can't stop the bleeding, we don't have to fix it
出血を止められないなら、直さなくてもいい
We don't have to stay (Don't have to stay)
一緒にい続けなくてもいい。(一緒にいる必要はない)
I will love you either way (Ooh-ooh)
どの道へ進んでも、君を愛し続ける。
It'll be o—, be okay (Ooh-ooh)
きっと大丈夫。大丈夫になっていく。
Bridge
I will love you either way
どちらの道でも、僕は君を愛し続ける。
It might be so sweet
とても甘いものになるかもしれない。
It might be so bitter
とても苦いものになるかもしれない。
I will love you either way
どちらになっても、君への愛は残る。
It might be so sweet
それは、とても甘いのかもしれない。
It might be so bitter (Ooh-ooh)
とても苦いものになるかもしれない。
Outro
Oh, if the future we've dreamed of is fading to black
二人が夢見た未来が、暗闇へ消えていくとしても。
I will love you either way
どちらの道でも、僕は君を愛し続ける。
歌詞を深く読む
痛みを鎮めることと、傷が癒えること
冒頭では、二人は乗り越えられるのか、これから傷つくのかと問う。まだ結末が分からない段階で、痛みを鎮める方法も考える。ただ、それはうまくいかないとすぐ続く。痛みを感じないようにするだけでは、二人の間で起きていることに答えられない。その短い行の往復が、苦しさを一時的に遠ざけたい気持ちと、遠ざけても戻ってくる実感を並べる。
次に想像するのは、二人が交わらない世界だ。そこでは気分が悪くなるほどつらいと、痛みを隠さず出す。けれど同じ行の後半に、傷は癒えて、日はまた昇るという言葉を置く。痛みを消してから希望へ進むのではなく、今の強い痛みと、この先の回復を一つの行に抱える。
サビでは、流れ続ける血のイメージが現れる。止められないなら、直さなくてもいい、一緒にい続けなくてもいいと歌う。二人の関係を修復することだけが、回復の道だとは言わなくなる。続けるほど傷が開いたままなら、関係を直す努力から離れる余地もある。ここでの大丈夫は、元どおりに戻るという約束とは少し違う。
二番の未来は、暗闇へ消えていく。これよりつらいことはないという行まであるため、大丈夫という反復も、別れを軽く扱う慰めにはならない。夢見た未来が見えなくなるほどの痛みを知ったうえで、その暗さがすべての時間を覆うわけではないと、日の出のイメージが支えている。
一緒にいる未来を失っても、愛する声は残る
相手が去ると言うなら、行きやすいようにするというサビには、自分が望む結末だけを相手に求めない姿勢がある。別れを想像するだけで苦しくなる人が、それでも離れる道を塞がない。相手への配慮が、自分の痛みの小ささから出ているわけではないところに、この声の切実さがある。
「either way」は、二人がどちらの道へ進んでも愛するという行の中心にある。一緒にい続けなくてもいいという直前の言葉を受けるため、愛は関係を継続するための条件や引き止める理由から離れる。ただし、相手も同じ愛を返すとは歌われない。ここで保たれるのは、相手の返事を決める力ではなく、自分の側の気持ちだ。
ブリッジでは、甘いかもしれない、苦いかもしれないという二つの感覚を、同じ順序で繰り返す。先に甘さを出しても、次の苦さを消さない。愛を残せば別れが穏やかになると決めず、愛が残るから苦くなる可能性も、声の中に置いている。どちらになってもという言葉が、ここでは感情の手触りにまで広がる。
最後は、二人が夢見た未来の暗さと、愛し続ける声を二行でつなぐ。失うものを別の未来で埋める場面も、二人が戻る場面もない。それでも愛するという一行は残る。大丈夫になるという願いは、その愛を否定せず、同時に一緒にい続けることを義務にもしない場所で響いている。

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