写真:Josiah VanDien/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0。変更:トリミング、リサイズ、彩度・コントラスト調整、紺色グラデーションと記事用文字の追加。改変後のカバーもCC BY-SA 4.0で提供します。写真に写るアーティストはShawn Mendesです。当該楽曲の演奏記録や公式アートではありません。
傷つけるつもりはないと分かっていても、心は引き裂かれる。「Mercy」は、相手の意図と、自分が受ける痛みの違いを歌う。開いた扉が閉ざされ、糸につながれた人形のように動かされる。その関係へ近づきたい気持ちを持ったまま、心をいたわり、自由にしてほしいと願う声だ。
歌詞と和訳
Intro
Mm-mm-hmm, mm-mm-hmm, mm-mm-hmm-mm
ん、ん、うん、ん、ん、うん、ん、ん、うん、ん
Mm-mm-hmm, mm-mm-hmm, mm-mm-hmm-mm
ん、ん、うん、ん、ん、うん、ん、ん、うん、ん
Verse 1
You've got a hold on me, don't even know your power
君は僕をつかんでいる、その力も知らずに
I stand a hundred feet, but I fall when I'm around ya
百フィートの高さに立っても、君のそばでは崩れる
Show me an open door, then you go and slam it on me
開いた扉を見せたあと、君は僕の前で激しく閉じる
I can't take anymore
もう耐えられない
Pre-Chorus
I'm sayin'
僕は言っている
Chorus
Baby, please have mercy on me
ねえ、どうか僕をいたわって
Take it easy on my heart
この心を、そんなに苦しめないで
Even though you don't mean to hurt me
君に傷つけるつもりはなくても
You keep tearing me apart
君は僕を引き裂き続ける
Post-Chorus
Would you please have mercy, mercy on my heart?
どうか、この心を、この心をいたわってくれる?
Would you please have mercy, mercy on my heart?
どうか、この心を、この心をいたわってくれる?
Verse 2
I'd drive through the night just to be near you, baby
君の近くにいるためだけに、夜じゅう車を走らせる
Heart open, testify, tell me that I'm not crazy
心を開いて、はっきり言って、僕はおかしくないと教えて
I'm not asking for a lot, just that you're honest with me
多くは求めない、僕に正直でいてほしいだけ
And my pride is all I got
残っているのは、僕の誇りだけ
Pre-Chorus
I'm sayin'
僕は言っている
Chorus
Baby, please have mercy on me
ねえ、どうか僕をいたわって
Take it easy on my heart
この心を、そんなに苦しめないで
Even though you don't mean to hurt me
君に傷つけるつもりはなくても
You keep tearing me apart
君は僕を引き裂き続ける
Would you please have mercy on me?
どうか僕をいたわってくれる?
I'm a puppet on your strings
僕は君の糸につながれた人形
And even though you got good intentions
そして、君の思いが善いものでも
I need you to set me free
僕を自由にしてほしい
Post-Chorus
Would you please have mercy, mercy on my heart?
どうか、この心を、この心をいたわってくれる?
Would you please have mercy, mercy on my heart?
どうか、この心を、この心をいたわってくれる?
Bridge
Consuming all the air inside my lungs, rippin' all the skin from off my bones
肺の空気を全部奪い、骨から皮膚をすべて引きはがす
I'm prepared to sacrifice my life, I would gladly do it twice
命を差し出す覚悟はある、二度でも喜んでそうする
Consuming all the air inside my lungs, rippin' all the skin from off my bones
肺の空気を全部奪い、骨から皮膚をすべて引きはがす
I'm prepared to sacrifice my life, I would gladly do it twice
命を差し出す覚悟はある、二度でも喜んでそうする
Chorus
Oh, please have mercy on me
ああ、どうか僕をいたわって
And take it easy on my heart
そして、この心をそんなに苦しめないで
Even though you don't mean to hurt me
君に傷つけるつもりはなくても
You keep tearing me apart
君は僕を引き裂き続ける
Would you please have mercy on me?
どうか僕をいたわってくれる?
I'm a puppet on your string
僕は君の糸につながれた人形
And even though you got good intentions
そして、君の思いが善いものでも
I need you to set me free
僕を自由にしてほしい
Post-Chorus
I'm beggin' you for mercy, mercy (On my heart)
いたわって、いたわってと君にすがっている(この心を)
I'm beggin' you, beggin' you, please, baby
君にすがっている、すがっている、どうか、ねえ
I'm beggin' you for mercy, mercy (On my heart)
いたわって、いたわってと君にすがっている(この心を)
Oh, I'm beggin' you, I'm beggin' you, yeah
ああ、君にすがっている、すがっている、そう
Outro
Mm-mm-hmm, mm-mm-hmm, mm-mm-hmm-mm
ん、ん、うん、ん、ん、うん、ん、ん、うん、ん
歌詞を深く読む
傷つける意図がなくても、痛みは続く
サビでは、相手が自分を傷つけようとしていないことを認めた直後、引き裂かれ続けると歌う。意図と結果が同じ方向を向かない。悪意がないと分かれば痛みが消えるわけではなく、その理解を持ったまま心は限界へ近づく。相手を悪い人と決めるだけでは済まない関係が、この二行で示される。
表題の「mercy」は、その関係の中で、これ以上の痛みを和らげてほしいと求める言葉になる。正しさを説明してほしいという要求より、今の心をいたわる扱い方を求める。二番でも欲しいのは大きなものではなく、相手の正直さだと述べる。痛みが続く場所で、自分が何を信じられるかを確かめたい気持ちがある。
善い思いを持つ相手でも自由にしてほしいという後半の声は、同じずれをさらに広げる。相手の意図がよいことを理由に、関係の形をそのまま受け入れなくてはならないとは歌わない。意図を認めることと、自分の心の限界を伝えることが、同じ頼みの中に保たれている。
開いた扉と人形の糸は、動けそうで動けない
一番の扉は、開いたところを見せられてから、自分の前で閉められる。近づけるという可能性を感じた直後に、その可能性を失う動きだ。相手の力を相手自身は知らないという冒頭の声と合わせると、相手には小さな変化でも、語り手の足場には大きな変化として届く。
高い位置へ立てる自分も、相手のそばでは崩れる。自分が弱いだけという説明より、相手との関係の中で自分の強さが保てなくなる像になる。近づきたい相手のそばが、安定できる場所とは限らない。その差が、夜じゅう車を走らせてでも近づこうとする二番の願いを、切実で危ういものにする。
「puppet」は、動いていても、自分でその動きを選べない人形の像だ。君の糸につながるという言葉のあとで、自由にしてほしいと求める。完全に相手のいない状態を望むとは言い切らず、相手に動かされる状態から出たいという願いになる。開いた扉へ進むことも、糸で動くことも、相手の側に力がある点でつながっている。
すべてを差し出したい人が、残る誇りを守ろうとする
二番で、残っているものとして「pride」が挙げられる。心を開き、近くへ行き、正直な返事を求める人に、まだ自分を支えるものがある。それは相手を従わせる大きな力ではなく、自分を自分として保ちたい最後の感覚として響く。すがる声の中でも、自分の必要を言葉にする理由になる。
ブリッジは空気や皮膚まで奪われる像へ痛みを拡大し、命を差し出す覚悟を重ねる。相手へ渡す気持ちは、すべてを差し出すほど強い。ところがその直後、また心をいたわってと頼む。差し出したい強さと、差し出すことで壊れたくない願いが同時にあるため、献身だけを美化する結末にはならない。
終盤は、いたわってとすがる言葉の反復が増す。新しい条件を交渉するのでなく、同じ必要がまだ満たされていないことを声で残す。相手の返事は示されず、自由になったという報告にもならない。それでも、自分の痛みを消して相手の善意だけを語ることはせず、心への扱いを最後まで求め続ける。

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