Shawn Mendes & Justin Bieber「Monster」和訳と深読み|高く持ち上げられた僕は、つまずくと怪物なのか

Shawn Mendesの写真に「Monster」と「持ち上げた声が、怪物をつくる」の文字を配した記事用カバー。Justin Bieberは写っていません。
写真:Josiah VanDien(Shawn Mendes)。出典:Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0。変更:トリミング、リサイズ、彩度・コントラスト調整、紺色グラデーションと記事用文字の追加。顔の修整なし。加工したカバー画像もCC BY-SA 4.0で提供。Justin Bieberは写っていません。当該楽曲の演奏記録や公式アートではありません。

最高だと持ち上げていた相手が、言葉を話した途端に引き裂き始める。「Monster」の語り手は、その急な反転の中で問う。つまずくこと、落ちること、壊れることは、自分を怪物に変えてしまうのか。失敗の責任を引き受ける声と、失敗だけで自分の全部を決められたくない声が、一緒に響いている。

歌詞・和訳 / 歌詞を深く読む

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歌詞と和訳

Verse 1: Shawn Mendes

You put me on a pedestal and tell me I'm the best

君は僕を台座に載せて、最高だと言う

Raise me up into the sky until I'm short of breath (Yeah)

息が苦しくなるほど、僕を空高く持ち上げる。

Fill me up with confidence, I say what's in my chest

自信で満たされて、僕は胸の内を話す

Spill my words and tear me down until there's nothin' left

言葉をこぼすと、何も残らなくなるまで僕を引き裂く

Rearrange the pieces just to fit me with the rest, yeah

僕のかけらを並べ替えて、ほかのみんなに合わせようとする。

Chorus: Shawn Mendes

But what if I, what if I trip?

でも、もし僕がつまずいたら? つまずいたら、どうなる?

What if I, what if I fall?

もし僕が落ちたら? 落ちたら、どうなる?

Then am I the monster?

それで僕は怪物になるの?

Just let me know

教えてくれ

And what if I, what if I sin?

もし僕が罪を犯したら? 罪を犯したら、どうなる?

And what if I, what if I break? Yeah

もし僕が壊れたら? 壊れたら、どうなる?

Then am I the monster? Yeah

それで僕は、怪物になるの?

Just let me know, yeah

ただ、教えてほしい。

Verse 2: Justin Bieber

I was fifteen when the world put me on a pedestal

世界が僕を台座に載せたとき、僕は十五歳だった

I had big dreams of doin' shows and making memories

ステージに立って、思い出をつくる大きな夢があった

Made some bad moves tryna act cool, upset by they jealousy, uh

格好つけようとして、まずいこともした。みんなの嫉妬に腹を立てていた。

Liftin' me up (Liftin' me up), liftin' me up (Yeah)

僕を持ち上げる。(持ち上げる)また、持ち上げる。

And tearin' me down (Down), tearin' me down (Down, down, yeah)

そして僕を引きずり下ろす。(下ろす)また引きずり下ろす。(下へ、下へ)

I'll take responsibility for everything I've done (Yeah)

自分がしてきたことの責任は、すべて引き受ける。

Holdin' it against me like you're the holy one (Yeah)

君は聖人にでもなったつもりで、僕を責め続ける。

Bridge: Justin Bieber

I had a chip on my shoulder, had to let it go

僕はずっと反感を抱いていた、それを手放さなきゃいけなかった

'Cause unforgiveness keeps them in control

許せずにいると、あいつらに僕を支配させたままになるから

I came in with good intentions, then I let it go

初めは善意でやって来た、それから手放した

And now I really wanna know

今は本当に知りたい

Chorus: Justin Bieber & Shawn Mendes

What if I, what if I trip? (Oh)

もし僕がつまずいたら? つまずいたら、どうなる?

What if I, what if I fall? (I fall)

もし僕が落ちたら、どうなる?(僕が落ちたら)

Then am I the monster? (Am I the monster?)

それで僕は怪物になるの?(僕は怪物なの?)

Just let me know (Let me know)

ただ教えてほしい。(教えてほしい)

And what if I, what if I sin? (Oh)

もし僕が罪を犯したら? 罪を犯したら、どうなる?

And what if I, what if I break? Yeah (What if I break?)

僕が壊れたら、どうなる?(もし壊れたら?)

Then am I the monster? (Am I the monster?)

それだけで僕は、怪物なの?(怪物なのか、僕は?)

Just let me know (Oh, please just let me know, yeah)

ただ教えてほしい。(お願いだから、教えてほしい)

Outro: Justin Bieber & Shawn Mendes

La-da-da-duh-duh (Baby, what if I fall down?)

(ねえ、僕が落ちたらどうなる?)

La-da-da-duh-duh-duh-na

La-da-da-da-duh-duh

La-da-da-duh-duh-duh-na

La-da-da-duh-duh (Please don't let me fall)

(どうか僕を落とさないで)

La-da-da-duh-duh-duh-na

La-da-da-da-duh-duh (Oh, please don't let me fall)

(お願いだから、僕を落とさないで)

La-da-da-duh-duh-duh-na

歌詞を深く読む

台座に載せられることは、息苦しさの始まりでもある

冒頭の台座は、誰よりよく見える場所へ置かれるイメージだ。ただ、語り手が自分で上ったとは歌わない。君がそこに載せ、最高だと告げ、さらに空へ持ち上げる。評価のよさと引き換えに、その高さを決める力は外の相手にある。褒められる場面の中へ、息が足りなくなる感覚がもう入り込んでいる。

自信を満たされると、語り手は胸の内を話す。ところが次の行では、引き裂かれて何も残らなくなる。自分を出してよいと思えた直後に、その自分が攻撃を受ける。この近さが残酷だ。高く評価されている間だけ守られているなら、自分の言葉を持つことさえ、そこから落ちるきっかけになりうる。

引き裂いたかけらを並べ替え、ほかの人たちに合わせるという一番の最後は、落とした後も相手が形を決める場面だ。台座の上では特別だと言われ、砕かれた後にはほかと同じ形へ直される。どちらにも、自分の形を自分で保てない苦しさがある。

サビは「monster」という判定を、そのまま受け入れる前に問い直す。つまずく、落ちる、罪を犯す、壊れるという違う出来事が、みな同じ怪物という呼び名へ向かう。その繰り返しからは、一つの過ちを越えて、人そのものが恐ろしいものと決められてしまう不安が聞こえる。最後に落とさないでと頼む声は、その判定への問いを、身体を支えてほしいという願いに変える。

責任を引き受ける声と、裁く相手への問い

二番の語り手は、十五歳で世界から台座に載せられたと語る。そこに続くのはステージと思い出をつくる夢だ。最初から怪物であろうとした物語ではなく、したかったことがあり、格好つけたまずい行動もあったという語りになる。夢だけでも過ちだけでも、始まりから今までを一つに塗れない。

自分のしたことすべてに責任を取るという行は、裁かれる苦しさを語りながらも、行動をなかったことにはしない。そのすぐ後で、相手が聖人のように責め続けることへ向き直る。責任を引き受けることと、相手を間違いのない裁き手として認めることの間には、距離がある。サビの問いは、その距離から出てくる。

ブリッジでは、相手への反感を手放す必要があったと明かす。許せないままでいると、相手に支配させ続けることになるという行が、その理由を示す。責める声が消えても、怒りを通して相手の評価が内側に居座る。ここで手放す動作は、自分の過ちを消すことより、その声だけで自分を動かされないための動きとして読める。

それでも結末は、すべて解決したという宣言にはならない。二人の声は再び、つまずいたら、壊れたらと問い、教えてほしいと重ねる。責任を持った自分と、弱くなりうる自分が同じ場所にいる。怪物かどうかの返事を得ないまま、最後には落とさないでという小さな頼みが残る。その頼みが、台座の上の完成した像より、生身の人の不安を強く感じさせる。

参照と出典

ユーザー保存の英語原文(曲ページ:Genius)

ユニバーサル ミュージック:「Monster」共演の公式告知

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