
相手はただこちらを見ただけなのに、心臓が速くなり、手も震える。それでも「Nervous」の語り手は、少しだけ緊張すると歌う。言葉を小さくするほど、身体との食い違いが見える。その不自由さを嫌うより、相手が自分へ起こす変化を楽しんでもいる恋の歌だ。
歌詞と和訳
Verse 1
I saw you on a Sunday in a café
日曜のカフェで、君を見かけた
And all you did was look my way
君はただ、僕のほうを見ただけ
And my heart started to race
それなのに、心臓が速く打ち始めた
And my hands started to shake, yeah
手も震え始めたんだ
I heard you asked about me through a friend
友達づてに、君が僕のことを聞いていたと知った
And my adrenaline kicked in
するとアドレナリンが一気に駆け出した
'Cause I've been askin' 'bout you, too
だって、僕も君のことを聞いていたから
And now we're right here in this room
そして今、二人はこの部屋にいる
Chorus
I get a little bit nervous around you
君のそばでは、少し緊張する。
Get a little bit stressed out when I think about you
君を思うと、少し気が張る。
Get a little excited
少し、胸が弾む。
Baby, when I think about you, yeah
ねえ、君を思うと、そうなるんだ。
Talk a little too much, yeah, around you
君のそばだと、少し話しすぎてしまう。
(I talk a little too much, yeah)
(ちょっと話しすぎてしまう)
Get a little self-conscious when I think about you
君を思うと、少し自分がどう見えるか気になる。
(I get a little self-conscious)
(少し自分を意識しすぎる)
Get a little excited
ちょっと気持ちが高まるんだ。
(I get a little excited)
(少し、胸が弾む)
Baby, when I think about you
ねえ、君を思うと、そうなる。
Yeah, when I think about you, babe
そう、君を思うと、こうなるんだ、ねえ。
Verse 2
We walked in the rain, a couple blocks to your apartment
雨の中、君の部屋まで何ブロックか歩いた
You told me to come inside, caught me staring in your eyes
中へおいでと言う君は、僕がその瞳を見つめているのに気づいた
And I'm not usually like this
僕は普段、こんなふうじゃない
But I like what you're doing to me, ah, what you're doing to me
でも、君が僕に起こす変化が好きなんだ。君が僕に起こす、その変化が好き。
Chorus
I get a little bit nervous around you
君が近くにいると、ちょっと緊張するんだ。
(I get a little bit nervous)
(少し緊張する)
Get a little bit stressed out when I think about you
君のことを考えると、ちょっと落ち着かなくなる。
(I get a little bit stressed out)
(少し気が張る)
Get a little excited
少し、胸が弾む。
(I get a little excited)
(ちょっと気持ちが高まる)
Baby, when I think about you, yeah
君のことを考えていると、こうなるんだよ、ねえ。
Yeah, when I think about you, babe (Oh, yeah)
そう、君を思うと、こうなるんだ、ねえ。(そうなんだ)
Talk a little too much, yeah, around you
君といると、ちょっとしゃべりすぎるんだ。
(I talk a little too much, yeah)
(僕は少し、しゃべりすぎる)
Get a little self-conscious when I think about you
君のことを考えると、ちょっと自分を意識しすぎる。
(I get a little self-conscious)
(自分がどう見えるか、ちょっと気になる)
Get a little excited
ちょっと気持ちが高まるんだ。
(I get a little excited)
(少し、胸が弾む)
Baby, when I think about you
君のことを考えると、そうなるんだ、ねえ。
Yeah, when I think about you, babe
君のことを考えると、そうなんだよ、ねえ。
Bridge
You got me acting like I've never done this before
君のせいで、初めてのことみたいに振る舞ってしまう
I promise I'll be ready when I walk through the door
扉をくぐるときには、準備を整えると約束する
And I don't know why
でも、どうしてなのか分からない
No, I don't know why
いや、どうしてなのか分からない。
Yeah
そうなんだ。
Chorus
I get a little bit nervous around you
君のそばでは、少し緊張する。
(I get a little bit nervous)
(少し緊張する)
Get a little bit stressed out when I think about you
君を思うと、少し気が張る。
(I get a little bit stressed out)
(少し気が張る)
Get a little excited
少し、胸が弾む。
(I get a little excited)
(ちょっと気持ちが高まる)
Baby, when I think about you
ねえ、君を思うと、そうなる。
Yeah, when I think about you, babe
そう、君を思うと、こうなるんだ、ねえ。
Talk a little too much, yeah, around you
君のそばだと、少し話しすぎてしまう。
(I talk a little too much, baby)
(少し話しすぎてしまう、ねえ)
Get a little self-conscious when I think about you
君を思うと、少し自分がどう見えるか気になる。
(I get a little self-conscious)
(少し自分を意識しすぎる)
Get a little excited
ちょっと気持ちが高まるんだ。
(I get a little excited)
(少し、胸が弾む)
Baby, when I think about you
君のことを考えると、そうなるんだ、ねえ。
Yeah, when I think about you, babe
君のことを考えると、そうなんだよ、ねえ。
歌詞を深く読む
少しだけという言葉より、手と鼓動が先に答える
一番では、相手のしたことがただこちらを見るだけだったと強調される。それに対し、語り手の身体は心臓が速くなり、手が震える。きっかけの小ささと反応の大きさが釣り合わない。相手が特別だという説明を長く置くより、自分で抑え切れない変化がその特別さを見せている。
サビには「a little」という、量を小さくする言葉が続く。緊張、気が張ること、興奮、自分を意識することへ同じ小ささを置く。しかし一番の身体を見たあとでは、本当にわずかな反応としては聞きにくい。大きく認めるのが照れくさい感情を、控えめな言葉で何度も包もうとする声がある。
しかも緊張の隣には、胸が弾むという感覚が繰り返される。手が震えることを、逃げたいほど嫌な状態だけにまとめない。落ち着かなくても、相手を思うことはうれしい。その二つが同じサビに並ぶため、緊張は恋を邪魔するものという以上に、いま恋をしている手触りになる。
友達を通して、相手も自分のことを聞いていたと知る場面では、期待が具体的になる。自分だけが一方的に見ていたと思う時間から、相手にも関心があるかもしれない時間へ移る。それでも身体は落ち着くより高まる。可能性が見えたことで、そばにいることがいっそう大きな出来事になっている。
うまく見せたいのに、いつもの自分でいられない
語り手は相手のそばで話しすぎ、自分を意識しすぎる。静かになれば緊張が伝わるかもしれず、話しても口数が増えてしまう。自分がどう見えるかへ注意を向けるほど、自然に振る舞うのが難しくなる。括弧の中にも同じ気持ちが戻るため、一度言ったことを自分でもまた確かめるような反復になる。
二番では雨の中を歩き、相手の部屋へ招かれる。見つめる自分の視線も相手に気づかれ、距離はカフェの最初の場面から縮まる。普段はこうではないという言葉には、いつもの振る舞いを基準にできない戸惑いがある。しかし、その変化が好きだとも認める。落ち着いた自分へ戻ることだけが目標ではないのだ。
橋渡しの部分では、初めてのように行動してしまうと言い、扉をくぐるときには準備を整えると約束する。気持ちを整理して相手の前へ出たい願いが、まだ自分でも理由が分からないという声に続く。準備を宣言しても、緊張が解けた場面までは歌われない。
最後も同じサビへ戻るため、相手のそばで揺れる状態は続いている。けれど変化が好きだと一度認めたあとでは、その反復に嫌悪だけは残らない。うまく見せたい自分と、うまく制御できない身体を一緒に相手へ向ける。少しだけという控えめな言い方の奥で、その相手だから起きる大きな変化が最後まで弾んでいる。

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