
伝説の英雄やスーパーヒーローを読んでも、その一覧に自分はいない。「Something Just Like This」の語り手は、特別な力のない自分を見ている。そこへ返ってくるのは、超人を求めているわけではないという声だ。頼れること、キスできること、恋しく思えること。遠くの偉大さから、二人の間の近さへ、求めるものの形が移っていく。
The Chainsmokers & Coldplay「Something Just Like This」公式リリックビデオをYouTubeで見る
歌詞と和訳
Verse 1: Chris Martin
I've been reading books of old, the legends and the myths
昔の本を読んできた、伝説や神話を
Achilles and his gold, Hercules and his gifts
アキレスとその黄金、ヘラクレスとその天賦の力
Spider-Man's control and Batman with his fists
スパイダーマンの操る力、拳を振るうバットマン
And clearly, I don't see myself upon that list
そして明らかに、その一覧に自分の姿は見つからない
Chorus: Chris Martin
But she said, "Where d'you wanna go? How much you wanna risk?"
でも彼女は言った、「どこへ行きたい? どれだけ危険を冒したい?」
I'm not lookin' for somebody with some superhuman gifts
超人的な才能を持つ誰かを探しているわけじゃない
Some superhero, some fairytale bliss
スーパーヒーローや、おとぎ話みたいな至福を
Just something I can turn to, somebody I can kiss
ただ頼れるもの、キスできる誰かがほしい
I want something just like this
ちょうどこんな関係がほしい
Build: Chris Martin
Doo-doo-doo, doo-doo-doo
Doo-doo-doo, doo, doo
Doo-doo-doo, doo-doo-doo
Oh, I want something just like this
こんな関係がほしい
Doo-doo-doo, doo-doo-doo
Doo-doo-doo, doo, doo
Doo-doo-doo, doo-doo-doo
Oh, I want something just like this
ちょうどこんな関係がほしい
Drop: Chris Martin
I want something just like this
ほしいのは、こんな関係
Verse 2: Chris Martin
I've been reading books of old, the legends and the myths
昔の本を読んできた、伝説や神話を
The testaments they told, the moon and its eclipse
語り継がれた証し、月とその月食を
And Superman unrolls a suit before he lifts
そしてスーパーマンは飛び立つ前に、スーツを広げる
But I'm not the kind of person that it fits
でも僕は、そのスーツが似合うような人じゃない
Chorus: Chris Martin
She said, "Where d'you wanna go? How much you wanna risk?"
彼女は言った、「どこへ行きたい? どれだけ危険を冒したい?」
I'm not lookin' for somebody with some superhuman gifts
超人的な才能を持つ誰かを探しているわけじゃない
Some superhero, some fairytale bliss
スーパーヒーローや、おとぎ話みたいな至福を
Just something I can turn to, somebody I can miss
ただ頼れるもの、恋しく思える誰かがほしい
I want something just like this
こういう関係がほしい
Drop: Chris Martin
I want something just like this
ちょうどこんな関係がほしい
Oh, I want something just like this
ほしいのは、こういう関係
Bridge: Chris Martin
Doo-doo-doo, doo-doo-doo
Doo-doo-doo, doo, doo
Doo-doo-doo, doo-doo-doo
Oh, I want something just like this
こんな関係がほしい
Doo-doo-doo, doo-doo-doo
Doo-doo-doo, doo, doo
Doo-doo-doo, doo-doo-doo
Chorus: Chris Martin
Where d'you wanna go? How much you wanna risk?
どこへ行きたい? どれだけ危険を冒したい?
I'm not lookin' for somebody with some superhuman gifts
超人的な才能を持つ誰かを探しているわけじゃない
Some superhero, some fairytale bliss
スーパーヒーローや、おとぎ話みたいな至福を
Just something I can turn to, somebody I can kiss
ただ頼れるもの、キスできる誰かがほしい
I want something just like this
ほしいのは、こんな関係
Build: Chris Martin
Oh, I want something just like this
ちょうどこんな関係がほしい
Drop: Chris Martin
Oh, I want something just like this
ほしいのは、こういう関係
Oh, I want something just like this
こんな関係がほしい
歌詞を深く読む
英雄の一覧と、自分に合わないスーツ
一番では、本の中の英雄たちが、黄金や特別な力や拳とともに並ぶ。何ができる人かを示すものがあり、その一覧には自分が見つからない。語り手は自分の気持ちや日常をまず話すより、すでに大きな名前を持つ人たちの横に自分を置いている。その比べ方の中では、自分の姿が薄くなる。
明らかに自分はいないという行は、相手からそう評価されたという報告ではない。読んだものを前に、語り手が自分の位置を決めている。特別でなければ相手に足りないかもしれないという不安が、相手に尋ねる前に形を持つ。サビの彼女の声が、その自己評価へ割って入る。
二番のスーツは、比較を身体の感覚に近づける。スーパーマンが飛び立つための姿を、自分に合わないものとして見る。一番の一覧に載らないという距離が、今度は着られない、似合わないという距離になる。無理にその姿へ入ろうとすると、自分の身体が足りないように感じられる。
ただ、二つの番の後に戻るサビでは、そのスーツを着られることが条件にならない。本の中で自分を探した語り手へ、相手は別の求め方を返す。英雄の一覧を上り詰める展開より、比べる場所そのものが二人の間へ移るところに、この曲の安堵がある。
頼れること、キスできること、恋しく思えること
サビで彼女が尋ねるのは、どこへ行きたいか、どれだけ危険を冒したいかという問いだ。特別な力を数えて試す前に、相手が進みたい場所を聞く。その後で、超人的な才能やおとぎ話の至福は求めていないと続けるため、二人の関係は偉大な能力の証明から離れていく。
代わりに求めるのは、向き直って頼れるものと、キスできる誰かだ。前者は気持ちが弱くなったときにも向かえる存在、後者は身体の届く近さを持つ存在として響く。世界を救うほどの力より、二人の間で実際にできる小さな動作が、欲しいものを具体的にしている。
二度目のサビでは、キスできる誰かが、恋しく思える誰かへ変わる。この違いによって、近さは触れている場面だけに閉じない。会えないときにも相手を思うことが、求める関係に加わる。いつでもそばにいられる完全さより、いない時間にも気持ちが向く人の存在が大きくなる。
「just like this」は、何度も同じ欲しいという声の先に置かれる。壮大な理想を一つずつ増やすより、今示した近さへ繰り返し戻る。二番で合わないスーツをまた思い浮かべても、欲しいものは英雄の姿へ変わらない。人並みの自分からしかできない近さにも、相手が求めるだけの価値があると感じられる反復だ。

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