写真:Harald Krichel/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0。変更:トリミング、リサイズ、彩度・コントラスト調整、紺色グラデーションと記事用文字の追加。改変後のカバーもCC BY-SA 3.0で提供します。写真に写るアーティストはEd Sheeranです。当該楽曲の演奏記録や公式アートではありません。
向こうから見つめた相手が、次の節では見つめ返す人として歌い始める。「South of the Border」は、境界の南へ一緒に行こうという誘いを、複数の声で動かす歌だ。夢のような接近に対し、恋人なのか、ただの欲望なのかという問いも入る。引かれ合う体の中に、相手をどう扱うのかという緊張がある。
歌詞と和訳
Verse 1: Ed Sheeran
She got the mmm, brown eyes, caramel thighs
彼女は、うん、茶色の目、キャラメル色の太もも
Long hair, no wedding ring, hey
長い髪、結婚指輪はない、ねえ
I saw you lookin' from across the way
向こうから君が見つめているのに気づいた
And now I really wanna know your name
今は、本当に君の名前を知りたい
She got the mmm, white dress, but when she’s wearin' less
彼女は、うん、白いドレス、でももっと薄着になると
Man, you know that she drives me crazy
ねえ、たまらなくなるんだ
The mmm, brown eyes, beautiful smile
うん、茶色の目、美しい笑顔
You know I love watching you do your thing
君が思うままに動く姿を見るのが好きなんだ
Pre-Chorus: Ed Sheeran
I love her hips, curves, lips say the words
彼女の腰、曲線、唇が好き、こんな言葉を言う
"Te amo, mami, ah, te amo, mami"
愛してる、愛しい人、ああ、愛してる、愛しい人
I kiss her, this love is like a dream
彼女にキスする、この愛は夢みたい
Chorus: Ed Sheeran
So join me in this bed that I'm in
だから、このベッドで僕と一緒になって
Push up on me and sweat, darling
体を寄せて、汗をかこう、愛しい人
So I’m gonna put my time in
だから、時間をかけるよ
I won't stop until the angels sing
天使が歌い出すまで、止まらない
Jump in that water, be free
水へ飛び込んで、自由になろう
Come south of the border with me
僕と一緒に、境界の南へ来て
Jump in that water, be free
水へ飛び込んで、自由になろう
Come south of the border with me
僕と一緒に、境界の南へ来て
Verse 2: Camila Cabello
He got that mmm, green eyes, givin' me signs
彼は、うん、緑の目、合図を送ってくる
That he really wants to know my name, hey
本当に私の名前を知りたいって、ねえ
I saw you lookin' from across the way
向こうからあなたが見つめているのに気づいた
And suddenly, I'm glad I came, ay
急に、ここへ来てよかったと思った
Ven para acá, quiero bailar, toma mi mano
こっちへ来て、踊りたいの、私の手を取って
Quiero sentir tu cuerpo en mí, estás temblando
あなたの体が触れるのを感じたい、あなたは震えている
Mmm, green eyes, takin' your time
うん、緑の目、時間をかけて
Now we know we'll never be the same
今は分かる、二人はもう前と同じには戻れない
Pre-Chorus: Camila Cabello
I love his lips 'cause he says the words
彼の唇が好き、こんな言葉を言うから
"Te amo, mami, ah, te amo, mami"
愛してる、愛しい人、ああ、愛してる、愛しい人
Don’t wake up, this love is like a dream
目を覚まさないで、この愛は夢みたい
Chorus: Ed Sheeran & Camila Cabello, Ed Sheeran, Camila Cabello
So join me in this bed that I’m in
だから、このベッドで私と一緒になって
Push up on me and sweat, darling
体を寄せて、汗をかこう、愛しい人
So I'm gonna put my time in (Time in)
だから、時間をかけるよ(時間を)
And won’t stop until the angels sing
天使が歌い出すまで、止まらない
Jump in that water, be free
水へ飛び込んで、自由になろう
Come south of the border with me
一緒に、境界の南へ来て
Jump in that water, be free
水へ飛び込んで、自由になろう
Come south of the border with me (Rrrat)
一緒に、境界の南へ来て(ラット)
Flawless diamonds
傷ひとつないダイヤモンド
In a green field near Buenos Aires
ブエノスアイレスの近くの、緑の野原で
Until the sun's rising
太陽が昇るまで
We won't stop until the angels sing
天使が歌い出すまで、二人は止まらない
Jump in that water, be free
水へ飛び込んで、自由になろう
Come south of the border with me
一緒に、境界の南へ来て
Jump in that water, be free
水へ飛び込んで、自由になろう
Come south of the border with me
一緒に、境界の南へ来て
Verse 3: Cardi B & Camila Cabello
Bardi, uh
バーディ、ああ
You never live 'til you risk your life (Life)
命を懸けてみなければ、本当に生きたことにはならない(命を)
You wanna shine, you gotta get more ice (Ice, ice, oh)
輝きたいなら、ダイヤをもっと手に入れなきゃ(ダイヤ、ダイヤ、ああ)
Am I your lover or I’m just your vice? (Woo, yeah, yeah)
私は恋人なの、それともただの悪い楽しみ?(ウー、そう、そう)
A little crazy, but I'm just your type (Okurrr)
少しおかしくても、あなたの好みそのもの(オクルル)
You want the lips and the curves, need the whips and the furs
唇や曲線が欲しいなら、車と毛皮も必要
And the diamonds I prefer, in my closet, his and hers, ayy
それに私好みのダイヤ、クローゼットには彼と私のもの、そう
He want the lil' mamacita, margarita (Margarita)
彼が欲しいのは、かわいいママシータ、マルガリータ(マルガリータ)
I think that Ed got a lil' jungle fever, ayy (Woo!)
エドは少し、違う肌の色の相手に夢中みたい、そう(ウー)
You are more than (You are more than)
あなたはもっとすごい人(もっとすごい人)
Something borin' (Something borin')
退屈な何かより(退屈な何かより)
Legs open, tongue out, Michael Jordan, uh (Uh)
脚を開き、舌を出す、マイケル・ジョーダン、ああ(ああ)
Go explore in (Woo, woo) somethin' foreign (Skrrt, skrrt)
まだ知らないものを(ウー、ウー)、探しに行こう(スクル、スクル)
Bust it up, a rain forest, it be pourin', yeah
激しく楽しもう、雨林みたいに降りしきる、そう
Kiss me like you need me, rub me like a genie
私が必要みたいにキスして、魔神を呼ぶみたいに私をなでて
Pull up to my spot in Lamborghini
ランボルギーニで、私のところへ来て
'Cause you gotta see me, never leave me (Never leave me)
会わなくちゃ、置いていかないで(置いていかないで)
You got a girl that could finally do it all
ようやく何でもできる女が、あなたにはいる
Drop a album, drop a baby, but I never drop the ball, uh
アルバムを出し、子どもも産む、でもやるべきことは落とさない、ああ
Chorus: Ed Sheeran, Camila Cabello & Both
So join me in this bed (This bed) that I'm in (That I'm in)
だから、このベッドで(このベッドで)、私と一緒になって(ここで)
Push up on me and sweat, darling (Oh no, no, no)
体を寄せて、汗をかこう、愛しい人(ああ、いや、いや、いや)
So I'm gonna put my time in
だから、時間をかけるよ
I won't stop until the angels sing (Nah, nah, nah)
天使が歌い出すまで、止まらない(いや、いや、いや)
Jump in that water, be free
水へ飛び込んで、自由になろう
Come south of the border with me
一緒に、境界の南へ来て
Come south of the border, border (Hey)
境界の南へ、境界の南へ来て(ヘイ)
Come south of the border with me
一緒に、境界の南へ来て
Come south of the border, border
境界の南へ、境界の南へ来て
Come south of the border with me
一緒に、境界の南へ来て
Jump in that water, be free
水へ飛び込んで、自由になろう
Come south of the border with me
一緒に、境界の南へ来て
Jump in that water, be free
水へ飛び込んで、自由になろう
Come south of the border with me
一緒に、境界の南へ来て
歌詞を深く読む
見られた人が、見つめ返す語り手になる
一番は女性の目、髪、服、体の線を見ている声だ。向こうからの視線に気づき、名前を知りたくなる。二番は同じ出会いを女性の側から歌い、男性の目と合図を捉える。最初に見られる体として現れた人が、自分で相手を見て、来てよかったと判断する人へ変わる。出会いの主導権が一つの声だけに固定されない。
名前を知りたいという一番の願いが、二番では自分の名前を知りたがる合図として返る。同じ向こうから見つめる場面も、見る側を変えてもう一度語られる。その反復は同じ情報をなぞるだけでなく、一人の確信へ相手の反応を加える。互いが近づきたいと感じることが、二つの視点から示される。
スペイン語の、こっちへ来て、手を取ってという呼びかけでは、女性が相手を誘う。体を感じたい、相手は震えているという声も、その感覚を自分から言う。身体的な魅力の強い歌でありながら、相手は眺められる対象だけにとどまらず、自分の欲しさを持つ人として応答する。
境界の南は、夢の接近へ入る場所になる
「south of the border」は、いまいる場所から境界を越える方向を示す。歌の中では、水へ飛び込み、自由になろうという誘いと結ばれる。ブエノスアイレスの近くの緑の野原も現れ、旅のような広がりを持つ。一方、誘いのすぐ近くには同じベッドで体を寄せる場面があるので、地図の移動と親密さへの移動が重なっている。
一番はこの愛が夢のようだと感じ、二番では目を覚まさないでと返す。相手へ近づく現実の感触を、日常から離れた状態として長く保ちたい願いになる。時間をかける、夜明けまで、天使が歌うまでという反復も、強い瞬間だけでなく、その状態を続ける時間を求める。
水へ飛び込む像には、立ったまま見る景色から、中へ入って感じる景色へ変わる動きがある。近づいた二人はもう同じではないという二番の言葉が、その変化を支える。境界を越える誘いは、観光先の説明より、互いの体と感情の中へ入ることの高揚を伝える像として働く。
恋人なのか、欲しい異国の像なのかを問う
ラップで出る「vice」は、相手が求めるのが恋人か、ただの悪い楽しみかという問いを作る。それまで繰り返された体の魅力や、日常を越える誘いへ、どう扱われるのかという別の基準が入る。魅力を感じられることと、一人の相手として必要とされることは、同じとは限らないという緊張だ。
異なる肌の色への欲望や、まだ知らないものを探す言葉も、相手を異国の魅力として見る響きを持つ。そこへ語り手は、自分が欲しい物や、置いていかれたくない願いを返す。唇や曲線だけを求める相手に、こちらにも条件と要求があると示すので、旅の夢の中に、自分を一方的に消費させない声が入る。
最後に語り手は、作品を出し、子どもを産み、やるべきことも落とさない自分を示す。体や異国の像だけでは収まらない、複数の役割を持つ人として自分を語る。そのあとサビの誘いが戻るため、親密さを拒絶して終わるのではなく、自己主張を含んだまま一緒に行く声になる。複数の視点が加わることで、同じ誘いの中身も変わっている。

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