
「the 1」は、新しい暮らしを送りながら、あの人が特別な一人だったらと考える歌だ。過去へ戻る決意より、実現しなかった時間の味を想像する。今は大丈夫という声にも、もしもの問いは残る。
歌詞・和訳
歌詞と和訳
Verse 1
I'm doing good, I'm on some new shit
元気にやってる、新しいことも始めてる
Been saying "yes" instead of "no"
『嫌』より『いいよ』と言うようになった
I thought I saw you at the bus stop, I didn't though
バス停で君を見たと思ったけど、違った
I hit the ground running each night
毎晩、すぐに動き出している
I hit the Sunday matinée
日曜の昼の映画にも行った
You know the greatest films of all time were never made
史上最高の映画は、結局作られなかったって知ってるでしょ
Pre-Chorus
I guess you never know, never know
結局分からないんだと思う、分からない
And if you wanted me, you really should've showed
私を求めていたなら、その気持ちを見せるべきだった
And if you never bleed, you're never gonna grow
傷つかないままなら、成長もしない
And it's alright now
今はもう大丈夫
Chorus
But we were something, don't you think so?
でも二人には何かがあった、そう思わない?
Roaring twenties, tossing pennies in the pool
にぎやかな二十代、プールへ小銭を投げながら
And if my wishes came true
私の願いがかなっていたら
It would've been you
それは君だった
In my defense, I have none
言い訳をするなら、何もない
For never leaving well enough alone
もう十分なものを、そのままにできなかったことには
But it would've been fun
でも、きっと楽しかった
If you would've been the one
君があの一人だったなら
(Ooh)
Verse 2
I have this dream you're doing cool shit
君がすてきなことをしている夢を見る
Having adventures on your own
一人で冒険をしながら
You meet some woman on the internet and take her home
ネットで誰かに会って、その人を家へ連れて帰る
We never painted by the numbers, baby
二人は番号どおりに絵を塗らなかった
But we were making it count
でも、二人なりの意味はあった
You know the greatest loves of all time are over now
史上最高の恋も、今では終わっているって知ってるでしょ
Pre-Chorus
I guess you never know, never know
結局分からないんだと思う、分からない
And it's another day waking up alone
また一人で目を覚ます、新しい一日
Chorus
But we were something, don't you think so?
でも二人には何かがあったよね、そう思わない?
Roaring twenties, tossing pennies in the pool
にぎやかな二十代、プールへ小銭を投げながら
And if my wishes came true
私の願いがかなっていたら
It would've been you
そこにいたのは、君だったはず
In my defense, I have none
言い訳は、何もない
For never leaving well enough alone
そのままでよかったことを、そっとしておけなかったことには
But it would've been fun
でも、きっと楽しい時間だった
If you would've been the one
君があの特別な一人だったなら
Bridge
I, I, I persist and resist the temptation to ask you
君に尋ねたい誘惑に、私は耐えて、踏みとどまり続ける
If one thing had been different
もし一つだけ違っていたら
Would everything be different today?
今日のすべてが違っていたの?
Chorus
We were something, don't you think so?
二人の間には何かがあった、そう思わない?
Rosé flowing with your chosen family
君が選んだ家族と、ロゼが流れる
And it would've been sweet
きっと甘い時間だった
If it could've been me
そこにいるのが私だったなら
In my defense, I have none
弁明したくても、何も言えない
For digging up the grave another time
もう一度、墓を掘り返すことには
But it would've been fun
それでも、きっと楽しかった
If you would've been the one
君があの一人だったなら
(Ooh)
歌詞を深く読む
新しい暮らしの途中で相手を見間違える
元気にやっているという冒頭は、新しいことを始め、断るより受け入れる行動と一緒にある。立ち止まったままの人ではない。それでもバス停で相手を見たと思い、違ったと訂正する。過去の人は、今の暮らしの小さな場面へ突然入り込む。
「never made(作られなかった)」最高の映画という一行は、その訂正の後に出る。実際に上映されたものを比べるのでなく、実現しなかったものが最もよかったかもしれないという想像だ。次のサビで、願いがかなっていたら君だったと歌うことにも、同じ想像の形がある。
今は大丈夫と言いながら、でも二人には何かがあったとサビへ進む。大丈夫だから過去に価値がないのではない。終わったことを受け入れる現在と、よかったかもしれない時間を認める現在が、同じ声の中へ収まる。
君が特別な一人だったらという願い
「the one(あの一人)」は、特別に選ぶ相手の呼び名だ。しかしサビでは、そうだったならという条件の中に置かれる。今も君が唯一だと宣言する形ではなく、別の人生ならその位置にいたかもしれない人として、過去を眺める。
番号どおりに絵を塗らなかったという二番は、関係が用意された形に従わなかったことを示す。それでも二人なりの意味はあったと続くため、決まった形にならなかったから無価値だったとは言わない。完成しなかった恋にも、実際に過ごした時間はある。
最後のサビでは、君の選んだ家族とロゼを飲む場所へ想像が移る。君があの一人だったらという問いに、そこにいるのが自分だったならというもう一つの条件が加わる。相手の位置だけでなく、相手の生活の中にあったはずの自分の位置を惜しんでいる。
一つ違えばという問いを尋ねない強さ
橋渡しの「one thing(一つのこと)」は、ひとつの違いで今のすべてが変わるかという問いへ広がる。小さい変更で大きい別の人生を想像できるからこそ、その問いは強い誘惑になる。答えを知れば過去を確定できるようでも、語り手は尋ねることに抵抗する。
最初のサビでは、十分なものをそのままにできないことへの言い訳がないと歌う。最後には墓をもう一度掘り返すことに言い訳がないと言う。過去を考える動作が、終わったものをもう一度開く動作へ強まる。想像を続けることには、今の自分をまた傷つける可能性もある。
それでも楽しかっただろうという言葉を捨てずに終える。尋ねないことと、よかった可能性を消すことは別だ。実現しなかった時間を、自分の現在をすべて替える答えとして求めず、過去の一つの可能性として持つ。その距離が、穏やかな声の中に残る。

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