
海辺の別荘も、楽園で過ごす週末も、幸せな未来の証拠にはならない。「Beach House」は、次々に現れる相手とのデートを笑いへ変えながら、同じ失望へ戻ってしまう感覚を歌う。欲しいのは豪華な誘いより、本気で言われる未来の約束だ。
目次
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歌詞と和訳
Verse 1
Boy number one made a picnic for two
一人目の彼は、二人のためにピクニックを用意してくれた。
Saw he was nervous, I thought it was cute
緊張してるのが見えて、かわいいと思った。
Until I found out that his mom made the food
料理を作ったのが彼のお母さんだとわかるまでは。
It was good though
おいしかったけどね。
Boy number two had a beautiful face
二人目の彼は、顔がきれいだった。
I highly agreed to go back to his place
彼の家に行こうと言われて、大喜びでうなずいた。
His wife really had some impeccable taste
奥さんは、本当にセンスがよかった。
She was sweet though
でも、奥さんはいい人だった。
Pre-Chorus
I’ve been on this ride
ずっとこの乗り物に乗ってる。
This roller coaster’s a carousel
このジェットコースター、実はメリーゴーラウンド。
And I’m getting nowhere
どこにも進めない。
Chorus
Boys around the world, I want to believe that
世界中の男の子たち、私は信じたい。
When you chase a girl, it’s not just huntin’ season
女の子を追うのは、ただ狩りの季節が来たからじゃないって。
“I can see the future,” say it like you mean it
「二人の未来が見える」って、本気で言ってよ。
“I got a beach house in Malibu
「マリブに海辺の別荘があるんだ。
And I’m probably gonna hurt your feelings”
それでたぶん、君を傷つけることになる」
Post-Chorus
“I’m probably gonna hurt your feelings”
「たぶん、君の気持ちを傷つけることになる」
“I’m probably gonna hurt you”
「たぶん、君を傷つけるよ」
Verse 2
Boy number twelve had a look in his eyes
十二人目の彼は、意味ありげな目をしてた。
Brought up his ex and he started to cry
元恋人の話を持ち出して、泣き始めた。
Told me he loved me the very first night
最初の夜に、愛してると言ってきた。
Oh, no
ああ、もうだめ。
Who knows what I’m in for with
次は何が待っているんだろう。
Boy number I-can’t-keep-count-anymore?
もう何人目か数えきれない彼となら?
Pre-Chorus
I’ve been on this ride
ずっとこの乗り物に乗ってる。
This roller coaster’s a carousel
このジェットコースター、実はメリーゴーラウンド。
And I’m getting nowhere
どこにもたどり着けない。
Chorus
Boys around the world, I want to believe that
世界中の男の子たち、私は信じたい。
When you chase a girl, it’s not just huntin’ season
女の子を追うのは、ただ狩りの季節が来たからじゃないって。
“I can see the future,” say it like you mean it
「二人の未来が見える」って、本気で言ってよ。
“I got a beach house in Malibu
「マリブに海辺の別荘があるんだ。
And I’m probably gonna hurt your feelings”
それでたぶん、君を傷つけることになる」
Bridge
I’m probably gonna hurt you
たぶん、君を傷つけるよ。
Got a weekend in paradise
楽園で週末を過ごせるよ。
And I’m probably gonna never call you
それでたぶん、君には二度と電話しない。
I’m probably gonna hurt you
たぶん、君を傷つけるよ。
I got big plans to take care of you
君を大事にする、大きな計画があるんだ。
I just need to borrow ten thousand dollars
ただ、一万ドルを貸してほしい。
I’m probably gonna hurt you
たぶん、君を傷つけるよ。
I got a lake house in Canada
カナダに湖畔の別荘があるんだ。
And I’m probably gonna harvest your organs
それでたぶん、君の臓器を取り出すつもり。
I’m probably gonna hurt you
たぶん、君を傷つけるよ。
I got a beach house in Malibu
マリブに海辺の別荘があるんだ。
And I’m probably gonna hurt your feelings
それでたぶん、君の気持ちを傷つけることになる。
Chorus
Boys around the world, I want to believe that
世界中の男の子たち、私は信じたい。
When you chase a girl, it’s not just huntin’ season
女の子を追うのは、ただ狩りの季節が来たからじゃないって。
“I can see the future,” say it like you mean it
「二人の未来が見える」って、本気で言ってよ。
“I’ve got a beach house in Malibu
「マリブに海辺の別荘があるんだ。
And I’m probably gonna hurt your feelings”
それでたぶん、君を傷つけることになる」
歌詞を深く読む
相手の番号が増えても、期待の崩れ方は変わらない
最初の相手は、二人のためのピクニックを用意している。緊張する姿を語り手はかわいいと思うが、料理は母親が作ったものだった。次の相手は顔がきれいで、家へ行く誘いにも喜んで応じる。ところが、その家を語る時には奥さんが登場する。どちらの場面も、好ましく見える入り口の後で、期待していなかった事実が明かされる。
そのたびに付く、でもおいしかった、でもいい人だったという一言が、失望を笑える形へ変える。食事や奥さんのよさは認められても、彼とのデートへの期待が戻るわけではない。悪口だけを言って終わらず、場違いな褒め言葉を残すことで、うまくいかなかった出来事のずれが鮮やかになる。
二番では、番号が一気に十二へ飛ぶ。その彼は元恋人の話で泣き出すのに、初めての夜には愛していると言ってくる。強い言葉が早く出ても、過去の相手への感情がまだ目の前にある。最後には何人目かさえ数えきれなくなる。新しい人に会う回数だけが増え、本気の関係へ進めたという手応えは増えない。
ジェットコースターの刺激が、メリーゴーラウンドの同じ場所へ戻る
サビの前にある「roller coaster」は、期待したり落胆したりするデートの大きな上下を思わせる。それを同じ行で「carousel」、メリーゴーラウンドと言い換える。動きはあるし、次々と違う相手にも会う。しかし一周した後には、また同じ場所へ戻っている。その二つを重ねることで、刺激の大きさと進展のなさが同時に伝わる。
そこで語り手は、どこにも進めないと明言する。乗り物を楽しんでいるだけなら、同じ場所に戻ることも問題にはならない。けれどこの人は、次の相手へ期待するたびに、別のところへたどり着きたいと思っている。だから番号が増えるほど、一周するばかりという感覚も強くなる。
サビでは、女の子を追うことが「huntin’ season」、狩りの季節でしかないとは思いたくない、と呼びかける。一時的な追跡を楽しむ人と、その先の未来を信じたい人の間にずれがある。相手が近づいてくること自体は起きていても、その接近が続く関係へ向かわない。そのずれが、動いているのに進めないという乗り物の像へ戻る。
海辺の別荘より、本気で言われる未来が欲しい
語り手が求めるのは、二人の未来が見えるという言葉を、本気で言ってほしいということだ。対して差し出されるのは、マリブの海辺の別荘があるという誘い文句。美しい場所や所有物を示す言葉に、君を傷つけるだろうという本音がそのままつながる。豪華な行き先を持っていることと、相手を大切にできることは、歌の中で別々になる。
ブリッジでは、その仕組みがさらに大げさになる。楽園の週末の後には二度と電話しない、世話をする大きな計画の後には一万ドルを貸してほしい、湖畔の別荘の後には臓器を取り出すつもりだという言葉が来る。甘い条件を提示してから、その裏にある身勝手さを自分で明かしてしまう。臓器のくだりまで飛ぶ極端さが、誘いを素直に信じられなくなった気分をブラックな笑いへ膨らませる。
ここで君を傷つけるという言葉は、最初の気持ちの傷から、連絡が途切れること、金銭、身体へと範囲を広げる。それでも最後のサビで、語り手は信じたいという呼びかけをやめない。傷つく結末を笑いながら見抜けるようになっても、本気の未来を欲しい気持ちは残る。別荘の誘いを繰り返す声の向こうに、同じ場所へ戻らずに済む約束を待つ声が聞こえる。
Carly Rae Jepsen(カーリー・レイ・ジェプセン)の和訳一覧 / The Loneliest Timeの和訳・深読み
出典
ユニバーサル ミュージック:ザ・ロンリエスト・タイムの収録曲
ユニバーサル ミュージック:Beach Houseの配信情報

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