Dangerously / Charlie Puth — 壊れると知っていた恋に、すべてを渡した【歌詞・和訳・深読み】

Charlie Puth「Dangerously」歌詞解釈カバー。君にすべてを渡して何も残らなかった
写真:erintheredmc/Wikimedia Commons(撮影日 2023-06-25、CC BY 2.0)。写真を基にAI支援で背景・構図・文字を編集。加工画像もCC BY 2.0。

この速さならぶつかるとわかっていた。それでも、自分が壊れることさえ気にしなかった。「Dangerously」は、空気よりも相手を求めた愛を振り返り、その相手が自分の息を詰まらせていたという矛盾を歌う。

目次

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歌詞と和訳

Intro

Ooh, ooh

Verse 1

This is gonna hurt, but I blame myself first

これは痛むだろうけど、まずは自分を責める。

‘Cause I ignored the truth

真実から目を背けていたから。

Drunk off of that love, it **** my head up

あの愛に酔って、頭がめちゃくちゃになった。

There’s no forgetting you

君を忘れることなんてできない。

Pre-Chorus

You’ve awoken me, but you’re choking me

君は僕を目覚めさせたのに、今は息を詰まらせる。

I was so obsessed

僕は夢中になりすぎていた。

Gave you all of me

自分のすべてを君に渡した。

And now, honestly, I got nothing left

正直、今の僕には何も残っていない。

Chorus

I loved you dangerously

危ういほど、君を愛していた。

More than the air that I breathe

息をするための空気よりも。

Knew we would crash at the speed that we were going

この速さで進めばぶつかると、わかっていた。

Didn’t care if the explosion ruined me

その爆発で僕が壊れても、かまわなかった。

Baby, I loved you dangerously

ねえ、危ういほど君を愛していた。

Mmm, mmm

I loved you dangerously

危ういほど、君を愛していた。

Mmm, mmm

Verse 2

Usually, I hold the power with both my hands tied behind my back

普段は両手を後ろに縛られていても、僕が主導権を握ってる。

Look at how things changed

どれほど変わってしまったか、見てよ。

‘Cause now, you’re the train

今は君が列車で、

And I’m tied to the track

僕は線路に縛りつけられている。

Pre-Chorus

You’ve awoken me, but you’re choking me

君は僕を目覚めさせたのに、今は息を詰まらせる。

I was so obsessed

僕は夢中になりすぎていた。

Gave you all of me

自分のすべてを君に渡した。

And now, honestly, I got nothing left

正直に言えば、今の僕には何も残っていない。

Chorus

‘Cause I loved you dangerously

危ういほど、君を愛していたから。

More than the air that I breathe

息をするための空気よりも。

Knew we would crash at the speed that we were going

この速さで進めばぶつかると、わかっていた。

Didn’t care if the explosion ruined me

爆発で僕が壊れても、かまわなかった。

Baby, I loved you dangerously

ねえ、危ういほど君を愛していた。

Bridge

You took me down, down, down, down

君は僕を落としていった。下へ、下へ、どこまでも。

And kissed my lips with goodbye

そして、さよならのキスを僕の唇に残した。

I see it now, now, now, now

今は見える。今は、今は、今はわかる。

It was a matter of time

時間の問題だったんだ。

You know I know

僕がわかっていることを、君も知ってる。

There’s only one place this could lead

この先にたどり着ける場所は、一つしかない。

But you are the fire; I’m gasoline

でも君は火で、僕はガソリン。

Chorus

I love you, I love you, I love you

愛してる、愛してる、愛してる。

I loved you dangerously

危ういほど、君を愛していた。

Ooh, more than the air that I breathe

息をするための空気よりも。

Oh, now, knew we would crash at the speed that we were going

この速さで進めばぶつかると、わかっていた。

Didn’t care if the explosion ruined me

その爆発で僕が壊れても、かまわなかった。

Oh, oh, baby, I loved you dangerously

ねえ、危ういほど君を愛していた。

Outro

Mmm, mmm

Ooh, I loved you dangerously

危ういほど、君を愛していた。

Ooh-ooh, I loved you dangerously

危ういほど、君を愛していた。

歌詞を深く読む

空気よりも求めた君が、僕の息を詰まらせる

サビで語り手が愛の大きさを比べる相手は、ほかの恋人でも過去の思い出でもなく、息をするための空気だ。生きるために欠かせないものよりも君を求めた、と歌う。好きだったという程度を超えて、相手を自分の生存の中心へ置いていたことが、その比較に表れる。

一方、サビの前には「choking me」、息を詰まらせているという言葉がある。その相手は自分を目覚めさせた人でもある。感覚を呼び起こしてくれた人が、同時に呼吸を妨げている。空気より相手を必要とするほどの愛が、自分を生かすことと自分を苦しくすることを、一人の相手へ結びつけてしまう。

そこで、自分のすべてを渡して今は何も残っていないと続く。相手から何かを受け取れなかったという訴えだけではなく、差し出し方にも限りがなかったという振り返りだ。空気より求めたものへ自分の全部を渡した結果、愛の強さを証明するはずの行為が、自分の中を空にしている。

両手を縛られても強かった僕が、線路に縛られる

二番では、普段なら両手を後ろに縛られていても主導権を持てる、と語る。自分がどれほど余裕を失ったかを示すために、以前の強さが大きく言われる。手を自由に使えなくても負けないという自分の見方が、今の関係では通用しない。どれほど変わったか見てほしいという次の声が、その落差を相手に向ける。

続く場面では、相手が列車、自分が線路に縛られた人になる。同じ縛られるという状態でも、前の行とは意味が変わる。両手を使えないことが強さの証明になっていたのに、今は自分から移動して危険を避けられないことを示す。相手の進む力に対して、自分はその進路から動けない。

最初のサビでは、二人が進む速さなら衝突するとわかっていた、と歌っていた。二番で相手が列車になると、二人で進んでいる像が、進む相手と動けない自分の像へ変わる。衝突の予感は同じでも、愛の中で自分の位置が変わっている。相手へすべてを渡したという言葉に、主導権まで失った感覚が加わる。

知らなかった危険ではなく、知りながら止まれなかった愛

最初に語り手は、自分を先に責めると言う。真実を無視していたからだ。そしてサビでは、衝突すると知っていたのに、爆発で自分が壊れることも気にしなかったと振り返る。後になって初めて危険を知らされた人の声ではない。知っていたことを、その時の愛の強さが押しのけていた。

ブリッジでは、別れのキスの後に、今はわかる、時間の問題だったという認識が来る。行き先は一つしかなかったとも歌う。その結末を説明する像が、君は火で僕はガソリンという組み合わせだ。相手だけを燃やす側に置かず、自分も触れれば炎を大きくするものとして語る。冒頭の自分を責める声が、この組み合わせに戻ってくる。

その直後には、過去形で愛したと言う前に、今の愛しているという言葉が三度出る。壊れる結末を理解した声の中でも、相手を求める現在はまだ残っている。なぜ危険だったかは説明できても、その愛を単なる過去へ片づけられない。危ういほど愛したという反復は、わかった今と止まれなかった時を、最後まで重ねている。

Charlie Puth(チャーリー・プース)の和訳一覧 / We Don’t Talk Anymoreの和訳・深読み

出典

Dangerously:歌詞の出典

Warner Music Japan:ナイン・トラック・マインドの収録曲

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