Julien / Carly Rae Jepsen — 決められなかった夏と、消えない名前【歌詞・和訳・深読み】

Carly Rae Jepsen「Julien」歌詞解釈カバー。あの夏に決められず今も君の名を呼ぶ
写真:Greg2600/Wikimedia Commons(CC BY-SA 2.0)。写真を基にAI支援で背景・構図・文字を編集。加工画像もCC BY-SA 2.0。

あの夏、一緒に行くかを決められなかった。今は、君が戻ってくる日だけを待っている。「Julien」は、一度逃した時間が夢にも日々にも残り、最後には相手の名前をささやくことが生涯の約束になる歌だ。

目次

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歌詞と和訳

Verse 1

Woke up this mornin’, it feels like every day

今朝も目が覚めた。いつもと同じ気分。

I got the blues, babe, not going away

ねえ、この憂うつが消えてくれない。

Another bad dream where you were running away

また悪い夢を見た。君が逃げていく夢。

I’m forever haunted by our time

二人で過ごした時間が、いつまでも私を離さない。

We had a moment, we had a summertime

私たちには、あのひとときが、あの夏があった。

Asked me to leave with you, but I could never decide

一緒に行こうと言ってくれたのに、私は決められなかった。

I’ve been so torn up, I’ve been so out of it

ずっと心が乱れて、何も手につかない。

I’m forever haunted by our time

二人の時間に、いつまでも取りつかれている。

Pre-Chorus

I’ve been all alone, on my own

ずっと一人で、誰もいないまま。

Every single night, I pray

毎晩、祈ってる。

When you coming home? Coming home?

いつ帰ってくるの? いつ戻ってくるの?

‘Cause I’ve been livin’ for that day

その日を待つために、生きてきたから。

Chorus

Julien, in your heart, yeah, you must believe

ジュリアン、心の中では信じていてほしい。

Julien, it was more than a fantasy

ジュリアン、あれはただの夢なんかじゃなかった。

To the end, to the last breath that I breathe

最後まで、息が尽きるその時まで、

I’ll be whispering, “Julien”

私は「ジュリアン」とささやいている。

Post-Chorus

(Ah yeah, all night, yeah, Julien, Julien)

(一晩中、ジュリアン、ジュリアン)

I’ll be whispering, “Julien” (Julien, Julien)

「ジュリアン」とささやき続ける。(ジュリアン、ジュリアン)

To the last breath that I breathe (Julien)

息が尽きるその時まで。(ジュリアン)

Verse 2

I tried another to keep me satisfied

ほかの人で満たされようともした。

But all your colors are still dancing in my mind

でも君の色はどれも、今も頭の中で踊ってる。

More than just lovers, I

恋人同士というだけではなかった。

I’m forever haunted by our time

二人で過ごした時間が、いつまでも私を離さない。

Pre-Chorus

I’ve been all alone, on my own

ずっと独りぼっち、自分一人で。

Every single night, I pray

夜が来るたび、祈ってる。

When you coming home? Coming home?

いつ帰ってくるの? いつ戻ってくるの?

‘Cause I’ve been livin’ for that day

その日だけを待って、生きてきたから。

Chorus

Julien, in your heart, yeah, you must believe

ジュリアン、心の中では信じていてほしい。

Julien, it was more than a fantasy

ジュリアン、あれはただの夢なんかじゃなかった。

To the end, to the last breath that I breathe

最後まで、私の息が尽きるまで、

I’ll be whispering, “Julien”

「ジュリアン」とささやいている。

Post-Chorus

(Ah yeah, all night, yeah, Julien, Julien)

(一晩中、ジュリアン、ジュリアン)

I’ll be whispering, “Julien” (Julien, Julien)

私は「ジュリアン」とささやき続ける。(ジュリアン、ジュリアン)

To the last breath that I breathe (Julien)

息が尽きるその時まで。(ジュリアン)

Bridge

Julien, to the last breath that I breathe

ジュリアン、私の息が尽きるまで。

Julien, it was more than a fantasy

ジュリアン、あれはただの夢なんかじゃなかった。

To the end, to the last breath that I breathe

最後まで、息が尽きるその時まで。

Chorus

Julien, in your heart, yeah, you must believe

ジュリアン、心の中では信じていてほしい。

Julien, it was more than a fantasy

ジュリアン、あれはただの夢なんかじゃなかった。

To the end, to the last breath that I breathe (Julien)

最後まで、私の息が尽きるまで。(ジュリアン)

I’ll be whispering, “Julien”

「ジュリアン」とささやいている。

Post-Chorus

(Ah yeah, all night, yeah, Julien, Julien)

(一晩中、ジュリアン、ジュリアン)

I’ll be whispering, “Julien” (Julien, Julien)

「ジュリアン」とささやき続ける。(ジュリアン、ジュリアン)

To the last breath that I breathe (Julien)

息が尽きるその時まで。(ジュリアン)

(Ah yeah, all night, yeah, Julien, Julien)

(一晩中、ジュリアン、ジュリアン)

(Julien, Juli—, Julien)

(ジュリアン、ジュリアン)

歌詞を深く読む

決められなかった夏が、毎朝を同じ日にする

曲は大きな別れの場面から始まらず、目が覚めた朝から始まる。今日もいつもと同じ気分で、憂うつが消えない。眠っている間には相手が逃げる悪い夢を見ていた。朝になって夢が終わっても、去っていく相手を手放せないという状態は続いている。眠る時間と起きている時間のどちらにも、二人の過去が入り込む。

その過去には、ただ懐かしい夏という以上の重さがある。相手は一緒に行こうと誘ったが、語り手は決められなかった。一番の前半では夢の中の相手が逃げていき、後半では現実の自分が一緒に去る決断をできずにいる。相手を失った痛みと、選べなかった自分の記憶が、同じ夏に結びついている。

その後の願いは、いつ帰ってくるのかという問いになる。一緒に出ていく機会を逃した人が、今度は相手が帰るのを待っている。さらに、その日のために生きてきたと言うため、待つことが生活の一部を超えて生活の目的になる。過去に決められなかった一瞬が、現在の毎日を止めている。

君の色は、今も頭の中で踊っている

何度も現れる「haunted」は、二人の時間が語り手を離さないことを示す。自分から時々思い出すだけなら、記憶へ目を向ける時を選べる。しかしこの歌では、夢にも朝にも過去が戻ってくる。楽しかった時間を持っているというより、その時間に捕まったままの感覚が強い。

二番では、別の相手で満たされようとしたことが明かされる。それでも頭の中ではジュリアンの色が踊り続ける。色の種類や具体的な思い出は説明されないが、色が消えたとも、静止したとも歌われない。終わった時間に属する人が、現在の内側では動き続けている。新しい相手がいても、その動きは置き換えられない。

続く、ただの恋人同士よりも大きな関係だったという断片は、その代わりが見つからない理由へ触れる。相手は恋人という役を埋めれば入れ替えられる人ではない。ここでも最後に戻るのは、二人の時間が自分を離さないという一行だ。相手の特徴を細かく列挙する代わりに、一緒にいた時間そのものが、今の自分の中で生きている。

帰ってくる日を待つ声が、最後の息まで続く名前になる

サビではジュリアン本人へ、あれは空想以上のものだったと信じてほしいと呼びかける。語り手の記憶がどれほど鮮やかでも、相手が同じように覚えているとは限らない。だから、二人の時間は自分の頭の中だけで起きた夢ではなかった、と相手の心にも確かめようとする。

その呼びかけが最後の息までという約束へつながる。戻ってくる日にはまだ見通しがないのに、名前を呼び続ける長さだけは生涯へ広がる。ここで選ばれる声は叫びではなく「whispering」、ささやきだ。遠くへ届かせる大声より、相手の不在の中でも自分の息に名前を乗せ続ける、近く小さな声が残る。

終盤では、最後の息、ただの夢ではなかったという言葉と名前が何度も重なる。新しい出来事や相手の返事は加わらず、言うことが名前へ集まっていく。帰還を待つ願いは解決されないまま、その人を呼ぶ行為が続く。決められなかった夏の後悔を、呼び続ける名前だけは終わらせないという約束が包んでいる。

Carly Rae Jepsen(カーリー・レイ・ジェプセン)の和訳一覧 / Now That I Found Youの和訳・深読み

出典

Julien:歌詞の出典

ユニバーサル ミュージック:デディケイティッドの収録曲

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