
人生そのものだった相手が、初めから味方ではなかったと言う。「No Time To Die」では、相手へ向く不信だけでなく、愛し、助けた自分への問いもある。死なのか楽園なのかという二つの名前が、同じ相手へ向く。過去の顔が戻っても、これから泣く姿を相手には見せないという声が残る。
公式配信音源
歌詞と和訳
Verse 1
I should have known
気づいているべきだった。
I'd leave alone
一人で去ることになるって。
Just goes to show
それが示しているだけ。
That the blood you bleed is just the blood you owe
あなたが流す血は、返すべき血でしかないって。
We were a pair
私たちは、二人一組だった。
But I saw you there
でも、あそこであなたを見た。
Too much to bear
耐えるには、重すぎた。
You were my life, but life is far away from fair
あなたは私の人生だった。でも、人生は公平とはほど遠い。
Was I stupid to love you?
あなたを愛した私は、愚かだった?
Was I reckless to help?
助けたのは、無謀だった?
Was it obvious to everybody else?
ほかのみんなには、明らかだったの?
Chorus
That I'd fallen for a lie
私が、嘘に恋をしていたってこと。
You were never on my side
あなたは、一度も私の味方じゃなかった。
Fool me once, fool me twice
私を一度だまして、二度だまして。
Are you death or paradise?
あなたは死、それとも楽園?
Now you'll never see me cry
もう、私が泣く姿は見せない。
There's just no time to die
死ぬ時間なんて、ない。
Verse 2
I let it burn
燃えるままにしておいた。
You're no longer my concern, mmm
あなたはもう、私が気にかける相手じゃない。
Faces from my past return
過去の顔が戻ってくる。
Another lesson yet to learn
まだ学んでいない、もう一つの教訓。
Chorus
That I'd fallen for a lie
私が、嘘に恋をしていたってこと。
You were never on my side
あなたは、一度も私の味方じゃなかった。
Fool me once, fool me twice
私を一度だまして、二度だまして。
Are you death or paradise?
あなたは死、それとも楽園?
Now you'll never see me cry
もう、私が泣く姿は見せない。
There's just no time to die
死ぬ時間なんて、ない。
Refrain
No time to die, mmm
死ぬ時間なんて、ない。
No time to die, ooh
死ぬ時間なんて、ない。
Outro
Fool me once, fool me twice
私を一度だまして、二度だまして。
Are you death or paradise?
あなたは死、それとも楽園?
Now you'll never see me cry
もう、私が泣く姿は見せない。
There's just no time to die
死ぬ時間なんて、ない。
歌詞を深く読む
味方ではなかった相手と、愛した自分への疑い
一番の気づくべきだったという声は、一人で去ることへ続く。二人一組だったという過去があっても、その関係の終わりを一緒に迎えるとは限らない。相手をあそこで見た場面の詳細は語られず、耐え難いという反応が前へ出る。
続く問いは、自分が愛したことは愚かだったか、助けたことは無謀だったかというものだ。相手の嘘を責める声だけでなく、その相手へ向けた自分の行為も疑いの中へ入る。ほかの人には見えていたのかと聞くことで、自分だけが知らなかったかもしれない孤立も生まれる。
サビの味方ではなかったという言葉には、一度もという強さがある。途中で味方を失ったという説明より、以前の近さまで見直す声になる。愛していた相手の姿と、その相手が自分の側にいたかどうかが、同じものではなくなる。
人生だった相手は「死」か「楽園」か
一番では、相手は自分の人生だったと言う。そのすぐ後に、人生は公平ではないと続く。相手を人生と呼べるほど大きくしていたことが、相手との関係を公平なものにする保証にはならない。
サビの「death or paradise」は、その相手へ極端に離れた二つの名前を置く。死として終わりへ向かうものなのか、楽園のように満たすものなのか。相手の魅力と危うさを一つの名前で片づけず、問いとして残す。
一度、二度とだます言葉も、その問いと一緒に繰り返される。だまされた回数を具体的な事件の記録へ変えるより、信じるたびに相手の像を確かめ直す苦しさが響く。人生だったと呼んだ強さがあるため、その見直しも小さなものにはならない。
過去は戻っても、涙を見せる相手は選べる
二番は、燃えるものをそのままにしておいたと言う。何を燃やしたかを説明せず、相手はもう気にかける相手ではないという言葉へ続く。関係へ手を伸ばして保ち続ける動きから、燃えるまま置く動きへ変わる。
それでも過去の顔は戻る。もう気にかけないと言うことが、過去のすべてを消すことにはならない。まだ学んでいない教訓があるという行は、終わらせる声の中にも未完の時間を残す。
最後の反復では、相手は自分が泣く姿を見ないと言う。泣く感情がなくなったという報告ではなく、その姿を相手へ渡さない境界だ。死ぬ時間はないという題名の声が、その境界とともに、ここからも続く自分の時間を前へ出す。

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