Coldplay「Higher Power」和訳と歌詞の意味|同じところで止まっていた僕を君が動かす

Coldplay「Higher Power」歌詞解釈カバー。止まっていた僕が、君の声で動き出す
写真:Raph_PH(ColdplayのChris Martin、2023年6月3日Manchester公演)/Wikimedia Commons(CC BY 2.0)。写真を基にAI支援で背景・構図・文字を編集。対象曲の公式映像場面ではありません。

Coldplay の「Higher Power」は、壊れたレコードのように同じところでつまずいていた僕が、君の声で動き始める曲です。うまく再生できない自分の像が、電気の通った体と喜びへ変わっていく。最後に大切になるのは、ただ生きていることだけでなく、君と同じ時代に生きていることです。

目次

視聴 / 歌詞と和訳 / 歌詞を深く読む / 出典

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歌詞と和訳

Intro: Apple Martin, Chris Martin

Three, two, one

3、2、1

Bah, bah-ooh, bah, bah

Bah, bah, bah-ooh

Verse 1

Sometimes, I just can’t take it

ときどき、もう耐えられない

Sometimes, I just can’t take it and it isn’t alright

ときどき、本当に耐えられない 大丈夫なんかじゃない

I’m not gonna make it

僕には乗り切れそうにない

And I think my shoe’s untied (Oh-oh)

それに、靴ひももほどけてるみたいだ

I’m like a broken record

僕は壊れたレコードみたい

I’m like a broken record and I’m not playing right

壊れたレコードみたいに、まともに鳴らない

Drocer nekorb a ekil m’I

壊れたレコードみたいな僕

Till you tell me on the heavenly phone

でも君が、天から届く電話で声をかけてくれる

Pre-Chorus

To hold tight (Hold tight)

しっかりつかまって、と(しっかりつかまって)

Come on (Come on)

さあ(さあ)

Come on (Come on)

ほら(ほら)

Oh-oh-oh-oh-oh, oh-oh

Come on (Come on)

さあ(さあ)

Come on (Come on, yeah)

ほら(ほら、そうさ)

Don’t let go, oh-oh

手を離さないで

Hold tight (Hold tight)

しっかりつかまって(しっかりつかまって)

Hold tight (Hold tight)

そのままつかまって(そのままつかまって)

Oh-oh-oh-oh-oh, oh-oh

“It’s alright, it’s alright,” you said

「大丈夫、大丈夫だよ」と君は言った

I got my hands up shaking just to let you know

君に伝えたくて、両手を上げて揺らしている

Chorus

That you’ve got a higher power

君には特別な力があるんだって

Got me singin’ every sеcond, dancin’ every hour

僕を毎秒歌わせ、毎時間踊らせる力が

Oh, yeah, you’vе got a higher power

そう、君には特別な力がある

And you’re really someone I wanna know (Oh-oh)

君のことをもっと知りたいんだ

Verse 2

This boy is electric (Hmm)

この僕に電気が走る

This boy is electric and you’re sparklin’ light

電気が走る僕に、君の光がきらめく

The universe connected

宇宙がつながった

And I’m buzzin’ night after night after night (Oh-oh)

夜が来るたび、僕は熱に浮かされている

This joy is electric (Hmm)

この喜びに電気が走る

This joy is electric and you’re circuiting through

電気のような喜びに、君が流れてくる

I’m so happy that I’m alive

生きていることが、こんなにうれしい

Happy I’m alive at the same time as you

君と同じ時代に生きていることが、うれしいんだ

Chorus

‘Cause you’ve got a higher power

だって君には特別な力がある

Got me singin’ every second, dancin’ every hour

僕を毎秒歌わせ、毎時間踊らせてくれる

Oh, yeah, you’ve got a higher power

そうさ、君には特別な力がある

And you’re really someone I wanna know (I wanna know, oh-oh)

君のことを本当に知りたい(知りたいんだ)

Bridge

You got, yeah, you got a high

君にはあるんだ、特別な力が

You got, yeah, you got a higher

君には、特別な力がある

You got, yeah, you got a high

君にはある、その力が

You got, oh-oh-oh-oh-oh, oh-oh

君にはあるんだ

You got, oh, you got a high

君にはあるよ、特別な力が

You got, yeah, you got a higher

君には、特別な力がある

You’ve got, oh, you’ve got a high

君にはあるんだ、その力が

My hands up shaking just to let you know now

今、君に伝えたくて、両手を上げて揺らしている

Chorus

You’ve got a higher power

君には特別な力がある

You got me singin’ every second, dancin’ any hour

僕を毎秒歌わせ、いつでも踊らせてくれる

Oh, yeah, you’ve got a higher power

そう、君には特別な力があるんだ

You’re once in any lifetime, I’m goin’ a million miles an hour

君は一生に一度の人 僕は時速百万マイルで進む

Outro

When, for so long, I’d been down on my knees

あんなに長く、僕は膝をついていたのに

Then your love song saved me over and over

君の愛の歌が、何度も僕を救ってくれた

For so long, I’d been down on my knees

ずっと長い間、膝をついていた僕を

Till your love song floats me on, ee-oh-oh-oh-oh (Oh-oh)

君の愛の歌が、浮かせて進ませてくれる

歌詞を深く読む

壊れたレコードは、気分だけでなく動けない時間を映す

最初の僕は「耐えられない」と繰り返し、大丈夫ではないと言います。さらに、靴ひもがほどけているようだという小さな不調が重なる。大きな危機の名前を付けるより、いつもの動作までうまくいかない感覚を見せる入り方です。立ち上がる前の足元から、僕の状態が伝わってきます。

続く「壊れたレコード」は、同じ声が同じところに戻ってしまう像です。しかも、まともに鳴っていないと歌うので、単に何度も同じことを言う人という意味では収まりません。次へ進むはずの再生そのものがつまずく。耐えられないという言葉の反復も、その止まった時間の中に聞こえます。

その直後には、壊れたレコードについての一行が、文字の並びまで逆になって現れます。順序の崩れた言葉の後に来るのは、天から届く電話を通した君の声です。自分の中で正常に鳴らなかった音へ、外から別の声が入る。曲の動きが変わるきっかけは、僕が自分だけで立て直すことではなく、君から呼びかけられることにあります。

つかまってという声が、歌い踊る僕の体になる

君の声は、しっかりつかまって、手を離さないでと促します。いきなり走れという命令ではありません。崩れそうな僕が、まずつながりを保つための短い言葉です。最初に「大丈夫なんかじゃない」と言っていた声へ、今度は君から「大丈夫」が返ってきます。

サビで君の力を知らせるのは、両手を上げて揺らす僕の動作です。さらに、毎秒歌い、毎時間踊ると続く。壊れたレコードでは正常に進まなかった時間が、ここでは秒と時間の細かさで動き始めます。君の力は説明だけで称賛されず、僕が何をできるようになったかで現れます。

終盤では、膝をついていた長い時間と、時速百万マイルで進む勢いが並びます。動けなかった姿勢から、極端な速さへ変わる対比です。ただし、救ってくれたのは一度だけではなく何度も、と歌う。君の愛の歌は、最初の一回で終わるきっかけではなく、僕を繰り返し浮かせ、進ませるものになっています。

電気が走る僕から、同じ時代に生きる喜びへ

二番では「この僕」に電気が走り、君はきらめく光として現れます。続いて宇宙がつながり、夜ごとに僕が熱を帯びる。最初の壊れた機械と、今度の電気が通ったつながりが対照になります。止まっていた僕が、一人だけで完結しない流れの中に入るのです。

次には、電気が走るものが僕から「この喜び」へ移ります。体に起こった変化が、そのまま感情にも広がる。君が流れてくるという言葉が続くため、喜びは僕の外に飾られたものではなく、君とのつながりが僕を通って生まれるものとして歌われます。

その喜びは、生きていることがうれしいという行の後、君と同じ時代に生きていることがうれしい、という行へ絞られます。生きているという広い実感に、同じ時間を生きる相手が加わる。君をもっと知りたいというサビの願いも、遠くから力を拝むだけでなく、この時間の中で君に近づきたいという声になります。

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出典

Higher Power:歌詞の出典

Coldplay公式:Music of the Spheres 作品案内・曲目

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