Coldplay「The Scientist」和訳と歌詞の意味|君を解こうとした僕が始まりへ戻りたがる

Coldplay「The Scientist」歌詞解釈カバー。君を解こうとした僕が、始まりへ戻りたがる
曲のイメージをもとに制作したオリジナル生成イメージ。アーティスト本人の写真、実在する公演や公式ミュージックビデオの場面ではありません。

Coldplay の「The Scientist」は、君を理解しようと数字や謎を追っていた僕が、答えよりも君の声を求める曲です。科学や進歩の問いは、心ほど大きく響かない。謝り、愛していると言ってほしいと願い、始まりへ戻ろうとする声には、簡単ではないと知っていても、ここまで難しいとは思わなかった痛みが残ります。

目次

視聴 / 歌詞と和訳 / 歌詞を深く読む / 出典

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歌詞と和訳

Verse 1

Come up to meet you, tell ya I’m sorry

君に会いに来た ごめんと伝えたくて

You don’t know how lovely you are

君は自分がどれほど素敵か分かっていない

I had to find you, tell you I need you

君を見つけて、君が必要だと伝えなきゃいけなかった

And tell you I’ll set you apart

君を特別な人として大切にすると伝えたかった

Tell me your secrets and ask me your questions

君の秘密を教えて 君の疑問も僕に聞いて

Oh, let’s go back to the start

さあ、始まりへ戻ろう

Runnin’ in circles, comin’ up tails

ぐるぐる回って、出るのは裏ばかり

Heads on a science apart

頭は科学のほうへ向かって、離れたまま

Chorus

Nobody said it was easy

簡単だなんて、誰も言わなかった

It’s such a shame for us to part

僕らが離れるなんて、本当に残念だ

Nobody said it was easy

楽だなんて、誰も言っていなかった

No one ever said it would be this hard

でも、こんなにつらいとも誰も言わなかった

Oh, take me back to the start

僕を始まりへ連れ戻して

Verse 2

I was just guessin’ at numbers and figures

数字やデータを、ただ推し量っていた

Pullin’ your puzzles apart

君の謎を分解しながら

Questions of science, science and progress

科学の問い、科学と進歩の問いは

Do not speak as loud as my heart (Ooh)

僕の心ほど大きくは響かない

And tell me you love me, come back and haunt me (Ooh)

愛してると言って 戻ってきて、僕から離れないで

Oh, and I rush to the start (Ooh)

僕は始まりへと急ぐ

Runnin’ in circles, chasin’ our tails (Ooh)

ぐるぐる回って、自分たちのしっぽを追いかける

Comin’ back as we are (Ah)

今の僕らのままで戻っていく

Chorus

Nobody said it was easy

簡単だなんて、誰も言わなかった

Oh, it’s such a shame for us to part

僕らが別れるなんて、本当に残念だ

Nobody said it was easy

楽だなんて、誰も言っていなかった

No one ever said it would be so hard

ここまでつらいとは、誰も言わなかった

I’m goin’ back to the start

僕は始まりへ戻っていく

Instrumental Break

Outro

Ah-ooh

Ah-ooh

Oh-ooh

Oh-ooh

歌詞を深く読む

君を特別にする願いの後に、離れてしまう僕らが現れる

最初の僕は、会いに来て謝ります。その後で、君は自分の素晴らしさを分かっていない、君が必要だ、と伝える。相手の状態を説明し切るためではなく、自分が相手をどう見ているかを、本人へ届けようとする始まりです。知ってほしいことは、まず君の価値と、君を必要とする僕の気持ちにあります。

君を特別な人として大切にするという行には「set you apart」が使われます。他と分けて、君を特別な位置に置く言葉です。しかし、その後のサビでは、僕らが離れる痛みが歌われる。君をほかの人から分けて大切にしたいという願いと、僕ら自身が離れてしまうことが、近い言葉の響きの中で対照になります。

秘密を教えて、疑問を聞いてという呼びかけには、相手からの言葉を待つ動きもあります。僕から謝罪や必要を伝えるだけでは足りない。君の話を聞き、君からの問いを引き受けたいという往復が、始まりへ戻ろうという願いの前に置かれています。

君の謎を分解しても、心の声には追いつけない

二番の僕は、数字やデータを推し量り、君の謎を分解していたと振り返ります。「分解する」という動きは、全体をいくつもの部分にして調べるものです。相手を理解しようとしていたとしても、君という一人の存在が、解くべき材料のようになっていた感覚が残ります。

そこへ、科学と進歩の問いは心ほど大きく響かない、という行が続きます。何が正しいかを問う言葉より、心の声のほうが強く届く。科学の答えが間違っていたと証明する場面ではなく、答えを得ることと、この関係で満たしたかったものが一致していなかったと気づく場面です。

その後で求めるのは、愛していると言ってほしい、戻ってきて僕から離れないで、という君の声です。謎を解く側にいた僕が、相手に呼びかける側へ戻る。問いをいくら増やしても埋められなかったものが、相手との関係そのものとしてはっきりしてきます。

戻ろう、連れ戻して、戻っていくという三つの声

歌詞では何度も「ぐるぐる回る」と歌います。後半では、自分たちのしっぽを追いかける動作も加わる。追いかけているのに、目指すものが自分の動きと一緒に回るため、前へ進む距離は生まれません。動いていることと、関係が進むことが別になる像です。

それに対して「始まり」は、単に同じところを回る場所とは違う、戻りたい地点として置かれます。最初は一緒に戻ろうと誘い、最初のサビでは僕を連れ戻してと頼む。最後には僕は戻っていくと言う。君と行いたいこと、君にしてほしいこと、自分の動きという順で、願いの形が変わります。

簡単だとは誰も言わなかった、という行だけなら、難しさを受け入れる声にも聞こえます。けれど、その後には、これほどつらいとも誰も言わなかったと続く。覚悟していた難しさと、実際に離れる痛みの間に差がある。始まりへの最後の声も、その痛みが解決したという報告ではなく、痛みを抱えてなお向かう動きとして残ります。

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出典

The Scientist:歌詞の出典

Coldplay公式:A Rush of Blood to the Head 作品案内・曲目

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