Bruno Mars「Grenade」和訳と深読み|君のために死ねる僕に君は応えない

Bruno Mars「Grenade」歌詞解釈カバー。君のために死ねる僕に、君は応えない
Photo: slgckgc / Wikimedia Commons · CC BY 2.0 · Cropped & layout edited Source: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Bruno_Mars_-_24K_Magic_Tour_2017.jpg License: https://creativecommons.org/licenses/by/2.0/ Changes: Scaled, cropped, navy gradient and editorial typography added; no AI or face/body alteration.

君のためなら何でもする。でも、君は同じことをしてくれない。「Grenade」の激しい像は、この二つの声をつなぐ。相手をうそつきだと責めた後も、語り手はまだ身を差し出すと言う。危険な行為の大きさより、与える気持ちが返ってこない関係の痛みが、最後まで残る。

目次

歌詞と和訳

すべてを渡しても相手はごみ箱へ捨てる

危険な場面を重ねても欲しいのは同じだけの愛

うそを責めた後にもそれでもが残る

出典

視聴

Grenade — 公式動画をYouTubeで開く

歌詞と和訳

Verse 1

Easy come, easy go, that’s just how you live, oh

手に入れては、あっさり手放す。それが君の生き方なんだね。

Take, take, take it all, but you never give

奪って、奪って、全部奪うのに、君は何もくれない。

Shoulda known you was trouble from the first kiss

最初のキスで、厄介な人だと気づくべきだった。

Had your eyes wide open, why were they open?

君は目を大きく開けていた。どうして開けていたんだ?

Pre-Chorus

(Ooh) Gave you all I had and you tossed it in the trash

持っているすべてを君にあげたのに、君はごみ箱へ捨てた。

(Ooh) You tossed it in the trash, you did

ごみ箱に捨てたんだ。君はそうした。

(Ooh) To give me all your love is all I ever asked

君の愛をすべてくれること、それだけが僕の願いだった。

‘Cause what you don’t understand is

君には、わかっていないんだ。

Chorus

I’d catch a grenade for ya (Yeah, yeah, yeah)

君のためなら、手榴弾だって受け止める。

Throw my hand on a blade for ya (Yeah, yeah, yeah)

君のためなら、刃に手をかける。

I’d jump in front of a train for ya (Yeah, yeah, yeah)

君のためなら、列車の前にだって飛び出す。

You know I’d do anything for ya (Yeah, yeah, yeah), oh-oh

君のためなら、何でもするってわかってるだろ。

I would go through all this pain

こんな痛みを、すべて引き受ける。

Take a bullet straight through my brain

脳をまっすぐ貫く弾丸だって受ける。

Yes, I would die for you, baby

そう、君のためなら死ねるよ、ねえ。

But you won’t do the same

でも、君は同じことをしてくれない。

Post-Chorus

No, no, no, no

いや、いや、いや、いや。

Uh

Verse 2

Black, black, black and blue, beat me ‘til I’m numb

あざ、あざ、青黒いあざだらけにして。感覚がなくなるまで殴って。

Tell the devil I said “hey” when you get back to where you’re from

元いた場所へ戻ったら、悪魔に僕がよろしくと言っていたと伝えて。

Mad woman, bad woman, that’s just what you are

狂った女、ひどい女。それが君なんだ。

Yeah, you’ll smile in my face, then rip the brakes out my car

僕に笑顔を向けて、そのあと僕の車のブレーキを引きちぎるんだろ。

Pre-Chorus

(Ooh) Gave you all I had and you tossed it in the trash

持っているすべてを君にあげたのに、君はごみ箱へ捨てた。

(Ooh) You tossed it in the trash, yes, you did

ごみ箱に捨てたんだ。そう、君は。

(Ooh) To give me all your love is all I ever asked

君の愛をすべてくれること、それだけを望んでいた。

‘Cause what you don’t understand is

君には、わかっていないんだ。

Chorus

I’d catch a grenade for ya (Yeah, yeah, yeah)

君のためなら、手榴弾だって受け止める。

Throw my hand on a blade for ya (Yeah, yeah, yeah)

君のためなら、刃に手をかける。

I’d jump in front of a train for ya (Yeah, yeah, yeah)

君のためなら、列車の前にだって飛び出す。

You know I’d do anything for ya (Yeah, yeah, yeah), oh-oh

何でもするよ、君のためなら。わかってるだろ。

I would go through all this pain

こんな痛みを、すべて引き受ける。

Take a bullet straight through my brain

脳をまっすぐ貫く弾丸だって受ける。

Yes, I would die for you, baby

そう、君のためなら死ねるよ、ねえ。

But you won’t do the same

それでも、君は同じことをしてくれない。

Bridge

(No) If my body was on fire

(いや)もし僕の体が火に包まれたら、

(No) Ooh, you’d watch me burn down in flames

(いや)君は、僕が炎の中で焼け尽くすのを見ているだろう。

(No) You said you loved me, you’re a liar

(いや)愛していると言った君は、うそつきだ。

‘Cause you never, ever, ever did, baby

一度も、一度も、一度だって、愛していなかったんだから、ねえ。

Chorus

But darlin’, I’d still catch a grenade for ya (Yeah, yeah, yeah)

それでも、ねえ、僕は君のために手榴弾を受け止める。

Throw my hand on a blade for ya (Yeah, yeah, yeah)

君のためなら、刃に手をかける。

I’d jump in front of a train for ya (Yeah, yeah, yeah)

君のためなら、列車の前にだって飛び出す。

You know I’d do anything for ya (Yeah, yeah, yeah), ooh

君のためなら、何でもするってわかってるだろ。

I would go through all this pain, ha

こんな痛みを、すべて引き受ける。

Take a bullet straight through my brain

脳をまっすぐ貫く弾丸だって受ける。

Yes, I would die for you, baby

そう、君のためなら死ねるよ、ねえ。

But you won’t do the same

でも、君は同じことをしてくれない。

Outro

No, you won’t do the same

そう、君は同じことをしてくれない。

You wouldn’t do the same

君なら、同じことはしないだろう。

Ooh, you’d never do the same

君は決して、同じことをしてくれない。

No, no, no, no

いや、いや、いや、いや。

すべてを渡しても相手はごみ箱へ捨てる

一番では、手に入れては手放すという生き方を相手へ言い、奪うという動詞を三度重ねる。その後に、君は与えないと置くので、二人のやりとりは最初から同じ向きに流れている。語り手は渡し、相手は受け取る。それを不釣り合いだと感じる声が、後の大きな犠牲へつながる。

サビ前の「all」は、渡したものにも、欲しかった愛にも使われる。自分は持っていたすべてをあげ、求めたのは相手の愛をすべてもらうことだけだった、と語る。金額や贈り物の種類を競うのではなく、全部を差し出す気持ちに、同じ全部を返してほしかったという訴えになる。

ごみ箱へ捨てた、という動作は、その気持ちに付けられた価値を鋭く示す。受け取っても大切にしない、という一行を、君はそうしたと重ねて言う。サビ前が二度戻るため、手榴弾や列車という激しい場面を歌っても、傷の中心には自分のすべてを軽く扱われたという記憶が残る。

最初のキスで開いていた目への問いも、今の関係から昔を見直す声だ。なぜ目を開けていたのかという疑問に、相手の返事はない。最初から気づくべきだったという後悔と、すべてを捨てられたという訴えが、相手の心が自分へ向いていなかったという語り手の見方を強める。

危険な場面を重ねても欲しいのは同じだけの愛

サビの「I’d」は、君のためならする、という意思を示す。手榴弾を受け止め、刃に手をかけ、列車の前へ飛び出すという場面が続くが、実際に起きた出来事を順に報告しているわけではない。どこまで痛みを引き受けられるかを、次々に極端な像へ置いている。

君のためにという言葉が各行の最後へ戻るので、違う危険を並べても、その理由は一つの相手に集まる。その後の、こんな痛みをすべて通るという一行が、別々の場面をまとめる。相手への愛の大きさが、自分の体でどこまで受け止めるかという尺度で語られる。

ところが、君のためなら死ねるとまで言った直後、相手は同じことをしないと終える。自分の宣言が大きくなるほど、それに応じない相手との隔たりも大きくなる。求めていたのは愛のすべてだったというサビ前を思い出すと、これらの痛みは、返してもらえない気持ちの大きさを測る像として聞こえる。

うそを責めた後にもそれでもが残る

二番では、笑顔を見せた後で車のブレーキを壊すという激しい対比が来る。表の親しさと、裏で向けられる危険が離れている。悪魔への伝言や相手を責める呼び名も、この怒りの中にある。語り手が描く相手の姿は、最初のキスの目よりも、はるかに攻撃的になる。

ブリッジでは、もし自分が燃えていても相手は見ているだけだろうと言い、愛していたという言葉をうそだと責める。自分が相手のために痛みを受けるサビに対して、相手は自分の痛みを止めようともしないという場面を置く。危険そのものより、痛みを前にした二人の態度の違いが浮かぶ。

それでも最後のサビは「still」、それでも受け止める、と始まる。愛は一度もなかったとまで言った後に、自分の意思を取り下げない。この一語が、相手を責める理解と、その相手へ差し出し続ける気持ちの間をつなぐ。怒りを強めても、愛を返してほしいという願いは消えていない。

終わりに残るのは、君は同じことをしないという反復だ。自分が何をするかという大きな誓いの後、相手がしないことだけが短く続く。決してしないという言葉まで来ても、返事は聞こえない。自分の愛を何度示しても、二人の間の不釣り合いが埋まらないまま曲が終わる。

出典

Grenade — 保存元の歌詞ページ

Grenade — 公式動画

Bruno Mars — 公式アルバム案内

コメントをどうぞ