
The Chainsmokersの「This Feeling」では、恋を選ぶ声の周りに、助言や判断が集まっています。理由を話しても、必要なのは助けだと言われる。誰も聞いてくれないから歌にする、という冒頭の言葉が、この曲そのものを自分の気持ちの居場所にしています。
歌詞・和訳
歌詞と和訳
Verse 1: Kelsea Ballerini
I'll tell you a story before it tells itself
話の成り行きがすべてを語る前に、私から君に話しておく
I'll lay out all my reasons, you'll say that I need help
理由を全部並べても、君は私に助けが必要だと言うだろう
We all got expectations and sometimes they go wrong
誰にだって期待はあるし、ときにはうまくいかない
But no one listens to me, so I put it in this song
でも誰も聞いてくれないから、この歌に込めた
Chorus: Kelsea Ballerini
They tell me think with my head, not that thing in my chest
胸の中にあるものじゃなく、頭で考えろと言われる
They got their hands at my neck this time
今度は、みんなが私の首に手をかけてくる
But you're the one that I want and if that's really so wrong
でも欲しいのは君なんだ、それが本当にそんなに間違いなら
Then they don't know what this feelin' is like
みんなは、この気持ちがどんなものか知らないんだ
Build: Kelsea Ballerini
And I say yeah, yeah
それでも私は言う、そう、そうだよ
Yeah, yeah, yeah
そう、そう、そうなんだ
Yeah, yeah
そう、そうだよ
Yeah, yeah, yeah-eah
そう、そう、そうなんだ
Drop: Andrew Taggart
And I say yeah, yeah-eah
それでも私は言う、そう、そうだよ
Yeah, yeah, yeah-eah
そう、そう、そうなんだ
Yeah, yeah-eah
そう、そうだよ
Yeah, yeah, yeah-eah
そう、そう、そうなんだ
Verse 2: Andrew Taggart
I'll tell them a story, they'll sit and nod their heads
みんなに話せば、座ったままうなずくだろう
I tell you all my secrets and you tell all your friends
秘密を全部君に話すと、君は友達全員に話してしまう
Hold on to your opinions and stand by what you said (Stand by what you said)
自分の意見を持ち続けて、言ったことに責任を持って(言ったことに責任を持って)
In the end, it's my decision, so it's my fault when it ends
結局は私の決断だから、終わるときには私の責任だ
Chorus: Kelsea Ballerini & Andrew Taggart
They tell me think with my head, not that thing in my chest
胸の中のものではなく、頭で考えろと言われる
They got their hands at my neck this time
今度は、みんなが私の首に手をかけてくる
But you're the one that I want, and if that's really so wrong
でも君こそが欲しい。それが本当に間違いなら
Then they don't know what this feelin' is like
みんなは、この気持ちがどんなものか分かってない
Drop: Andrew Taggart
And I say yeah, yeah-eah
それでも私は言う、そう、そうだよ
Yeah, yeah, yeah-eah
そう、そう、そうなんだ
Yeah, yeah-eah
そう、そうだよ
Yeah, yeah, yeah-eah
そう、そう、そうなんだ
And I say yeah, yeah-eah
それでも私は言う、そう、そうだよ
Yeah, yeah, yeah-eah
そう、そう、そうなんだ
Yeah, yeah-eah
そう、そうだよ
Yeah, yeah, yeah-eah
そう、そう、そうなんだ
Bridge: Kelsea Ballerini & Andrew Taggart
I'll tell you a story before it tells itself
話の成り行きがすべてを語る前に、私から君に話しておく
I'll lay out all my reasons, you'll say that I need help
理由を全部並べても、君は私に助けが必要だと言うだろう
We all got expectations and sometimes they go wrong
誰にだって期待はあるし、ときにはうまくいかない
But no one listens to me, so I put it in this song
でも誰も聞いてくれないから、この歌に込めた
Chorus: Kelsea Ballerini & Andrew Taggart
They tell me think with my head, not that thing in my chest
胸の中にあるものじゃなく、頭で考えろと言われる
They got their hands at my neck this time
今度は、みんなが私の首に手をかけてくる
But you're the one that I want, and if that's really so wrong
でも欲しいのは君なんだ、それが本当にそんなに間違いなら
Then they don't know what this feelin' is like
みんなは、この気持ちがどんなものか分かってない
Build: Kelsea Ballerini, Andrew Taggart, Both
My friends say no, no (But they don't know)
友達はだめ、だめと言う(でも、分かってない)
No, no
だめ、だめ
Yeah, they don't know, no
そう、みんな分かってない
They don't know, no-no (No, no)
みんな分かってない、分かってない(だめ、だめ)
Drop: Andrew Taggart & Kelsea Ballerini
And I say yeah, oh (Oh)
それでも私は言う、そうだよ
And I say yeah, hey-ey, yeah
それでも私は言う、そう、そうだよ
They don't know, oh
みんな分かってない
歌詞を深く読む
話を聞いてもらえないから、歌が生まれる
冒頭の物語は、成り行きが本人の代わりに語り始める前に、自分の声で渡そうとするものです。何が起きたかだけが外へ見えれば、その理由は他人に決められかねない。語り手は先に理由を並べようとしますが、返ってくると見込んでいるのは理解ではなく、助けが必要だという判断です。
助けという言葉も、この並びではそのまま温かいものには聞こえません。話の中身に応答する代わりに、話している人のほうが問題だとされるからです。誰にでも期待があり、うまくいかないこともあると認めた上で、誰も聞かないと言う。自分だけは絶対に失敗しないという主張ではなく、失敗の可能性を含めても聞いてほしいという声です。
そこで歌に込めるという最後の一行が、曲の居場所を作ります。会話の中では受け止められなかった理由と気持ちを、歌の中なら最後まで置ける。後半に同じ冒頭が戻るのも、周囲を説得できたからではありません。聞いてもらえない経験が続くからこそ、自分の声をもう一度ここへ戻しているように響きます。
頭と胸の対立が、首元の圧力になる
サビで周囲が求めるのは、胸の中にあるものではなく頭で考えることです。胸の気持ちは名前さえ与えられず、そこにあるものとして扱われます。語り手が大事にしている感情と、他人が判断材料として認めるもののずれが、この身体の対比に集まっています。理性が悪いのではなく、感情の経験を外から小さく扱う声が問題になるのです。
次には首へ手をかける像が来ます。判断や助言の声が、身体を押さえるほどの圧力として感じられる。頭で考えろという要求には、気軽な忠告として流せない強さがある。頭、胸、首と続くことで、選ぶ人の身体まで周囲の言葉に囲まれたように見えてきます。
それに対する返答は、君を欲しいという一つの実感です。もしそれがそんなに間違いなら、この気持ちがどんなものか知らないのだと言う。正しい恋だと証明する事実を増やすのではなく、本人が生きている感情の内側へ他人は入っていないと示す。その限界を指摘することで、語り手は胸の経験を取り戻しています。
自分の決断だから、終わる責任も引き受ける
二番では、座ってうなずく人たちと、秘密を友達全員へ話す相手が出てきます。うなずきはあるのに、秘密は二人の間にとどまらない。聞くしぐさと信頼が一致していない場面です。自分の気持ちを説明するほど、判断する人が増える可能性がある。その流れが、最後には私の決断だという線を引かせます。
言ったことに責任を持ってという要求は、すぐ後の私の責任だという言葉と対になっています。語り手は周囲に黙れと言うだけではなく、誰もが自分の言葉と選択を引き受けるべきだと求める。自分の恋については、終わるときの責任まで認める。ここにある自由は、結果がよい場合だけ自分の手柄にする自由ではありません。
最後の友達の否定と、語り手の肯定は、説得の成功として一つになりません。だめという声が残る中で、それでもそうだと歌う。賛成を全員から得て初めて選ぶのではなく、他人の意見があることを知り、その人たちに分からない気持ちを、自分の責任で選ぶ。その緊張を残したまま、曲は肯定の声を繰り返します。

コメントをどうぞ