
Coldplayの「Daddy」は、遠くにいる父親へ呼びかける歌です。来て遊んでほしい、何か言ってほしい。相手も傷ついていると分かりながら、僕にはパパが必要だと伝える。「大丈夫」という言葉の後にも、誕生日と、そばにいてほしいという願いが残ります。
目次
聴く
歌詞と和訳
Verse 1
Daddy, are you out there?
パパ、そこにいる?
Daddy, won’t you come and play?
パパ、来て一緒に遊んでくれない?
Daddy, do you not care?
パパ、気にしてくれないの?
Is there nothing that you wanna say?
何も言いたいことはないの?
Pre-Chorus
I know
分かってる
You’re hurting too
パパも傷ついてるって
But I need you, I do
でも、パパが必要なんだ 本当に
Daddy, if you’re out there
パパ、もしそこにいるなら
Daddy, all I want to say
パパ、ただ伝えたいのは
Chorus
You’re so far away
パパはこんなに遠くにいるってこと
Oh, you’re so far away
こんなに遠くにいるってこと
That’s okay, it’s okay
それでも大丈夫、大丈夫だよ
I’m okay
僕は大丈夫
Verse 2
Daddy, are you out there?
パパ、そこにいる?
Daddy, why’d you run away?
パパ、どうして逃げていったの?
Daddy, are you okay?
パパ、大丈夫?
Look, Dad, we got the same hair
ねえ、パパ、同じ髪だよ
And Daddy, it’s my birthday
それにパパ、今日は僕の誕生日なんだ
And all I wanna say
ただ伝えたいのは
Chorus
Is you’re so far away
パパはこんなに遠くにいるってこと
Oh, and you’re so far away
こんなに遠くにいるってこと
That’s okay, it’s okay
それでも大丈夫、大丈夫だよ
It’s okay
大丈夫だよ
Bridge
Ooh, ooh, ooh, ooh
(Ooh, ooh, ooh, ooh) You’re so far away
こんなに遠くにいる
Outro
Won’t you come and won’t you stay?
来て、そのままいてくれない?
Please stay, oh, please stay
いてよ、どうかいてよ
Won’t you come and won’t you stay?
来て、そのままいてくれない?
One day, just one day
一日だけ、たった一日だけ
歌詞を深く読む
父の痛みを知っても、父を必要とする気持ちは残る
最初の呼びかけは、そこにいるのかという問いから、遊びに来てほしいという願いへ進みます。さらに、気にしてくれないのか、何か言うことはないのかと問う。欲しいのは父の居場所の説明だけでなく、自分への反応と、一緒に過ごす時間です。
サビ前で僕は、父も傷ついていると分かっていると言います。自分を置いていった相手に、痛みがあることを認める声です。しかし、その理解の後には、僕にはパパが必要だという言葉が続く。相手の事情を理解することと、自分の願いを消すことは同じになりません。
もしそこにいるならという条件も、返事をまだ得られない距離を残します。僕は父が何を考え、どこにいるかを説明できる立場にはいない。それでも呼びかけをやめず、遠くにいるという感覚を父本人へ伝えようとします。
同じ髪と誕生日が、遠い相手を今の自分につなぐ
二番では、どうして逃げたのかと問いながら、父が大丈夫かも気にかけます。責める問いと心配する問いが隣にあるため、相手への感情は怒りだけに整理されません。父がいない苦しさの中でも、僕は父の状態を知りたいのです。
同じ髪だよと見せる一行は、遠い父とのつながりを、自分の身体の身近な特徴に見つけます。大きな言葉で関係を証明する代わりに、見れば分かる共通点を差し出す。父がそこにいなくても、自分の中には似ているところがあると伝える動きです。
その後の誕生日は、父が遠いという感覚を、今日という一日に置きます。いつか会えればよいという漠然とした願いだけでなく、自分の成長を相手に知らせたい日が今ここにある。髪と誕生日の具体性が、同じサビへ戻るときの寂しさを深くします。
大丈夫の後に、来るだけでなく留まってほしいと願う
サビでは、父が遠くにいると二度歌った後、それでも大丈夫、自分は大丈夫と言います。距離を感じていないから平気なのではありません。先に遠さをはっきり言ってから大丈夫を重ねるため、自分を支えようとする声としても響きます。
けれど終わりの願いは、そのまま安心して別れることには進みません。来てほしいに加えて、そこにいてほしいと繰り返す。父が一度姿を見せればすべて解決するのではなく、相手が去らずに時間を共にしてくれることを求めています。
最後は一日だけ、たった一日だけという小さな長さに願いを絞ります。大きな約束や父からの返事は描かれません。大丈夫と言おうとした僕の声が、それでも相手と過ごしたい一日を最後まで手放さないところで曲は閉じます。
新着記事一覧 / Coldplay「Everyday Life」の和訳・深読み

コメントをどうぞ