Adele「I Drink Wine」和訳と歌詞の意味|自分へのこだわりを手放し見返りなしに愛したい

Adele「I Drink Wine」歌詞解説カバー。期待に合わせた私を、少しずつ手放していく

相手は私自身を求めているのに、私は別の誰かになろうとしている。「I Drink Wine」のサビは、その食い違いをほどきたいと願う。世界を好きで、期待に応えようと上っても、二人が満たされるとは限らない。見返りなしに愛したいという声は、相手へぶつけてしまう自分の重さを認めるところまで進む。

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歌詞と和訳

Verse 1

How can one become so bounded by choices that somebody else makes?

どうして人は、誰かが決めた選択にこんなにも縛られるんだろう?

How come we've both become a version of a person we don't even like?

どうして二人とも、好きになれない自分になってしまったんだろう?

We're in love with the world, but the world just wants to bring us down

私たちは世界を愛しているのに、世界は私たちを落とそうとする。

By puttin' ideas in our heads that corrupt our hearts somehow

頭へ考えを植えつけて、いつの間にか心まで変えてしまう。

When I was a child, every single thing could blow my mind

子どもの頃は、どんな小さなことにも心を奪われた。

Soaking it all up for fun, but now I only soak up wine

楽しくて、何もかも吸い込んでいた。でも今、吸い込むのはワインだけ。

They say to play hard, you work hard, find balance in the sacrifice

思い切り遊ぶなら思い切り働き、犠牲の中で釣り合いを見つけろと人は言う。

And yet I don't know anybody who's truly satisfied

でも、本当に満足している人を私は誰も知らない。

Pre-Chorus

You better believe I'm tryin' (Tryin', tryin')

本当に努力していることは、信じてほしい。(努力している、努力している)

To keep climbin' (Climbin', climbin')

上り続けるために。(上っている、上っている)

But the higher we climb feels like we're both none the wiser

でも高く上るほど、二人とも少しも賢くなっていない気がする。

Chorus

So I hope I learn to get over myself

だから、自分にとらわれるのをやめられたらと思う。

Stop tryin' to be somebody else

別の誰かになろうとすることを、やめて。

So we can love each other for free

二人が、見返りなしに愛し合えるように。

Everybody wants somethin', you just want me

みんなは何かを欲しがる。あなたは、私だけを求める。

Verse 2

Why am I obsessin' about the things I can't control?

どうして、思いどおりにならないことに執着するんだろう?

Why am I seekin' approval from people I don't even know?

どうして、知りもしない人に認めてもらおうとするんだろう?

In these crazy times, I hope to find somethin' I can cling on to

こんな時代に、しがみつける何かを見つけたい。

'Cause I need some substance in my life, somethin' real, somethin' that feels true

人生に、手応えのあるものが必要だから。本物で、本当だと感じるものが。

Pre-Chorus

You better believe for you, I've cried (I've cried, I've cried)

あなたのために泣いてきたことは、信じてほしい。(泣いてきた、泣いてきた)

High tides (High tides, high tides)

満ち潮のような涙を。(満ち潮のように、満ち潮のように)

'Cause I want you so bad, but you can't fight fire with fire, oh

こんなにあなたが欲しい。でも、火に火をぶつけても消せない。

Chorus

So I hope I learn to get over myself

だから、自分へのこだわりを手放せたらと思う。

Stop tryin' to be somebody else

ほかの誰かになろうとすることを、やめて。

Oh, I just want to love you, love you for free

ただあなたを愛したい。見返りを求めず、愛したい。

Everybody wants somethin' from me, you just want me

誰もが私から何かを欲しがる。あなたは、私自身を求める。

Bridge

Listen, I know how low I can go, I give as good as I get

聞いて。自分がどこまでひどくなれるかは分かっている。やられたら、同じだけやり返す。

You get the brunt of it all 'cause you're all I've got left

残っているのがあなただけだから、その全部をあなたにぶつけてしまう。

Oh, I hope in time (Hope in time)

いつか、そうなればと願っている。(いつか)

We both will find peace of mind (We both find)

二人とも、心の平穏を見つけられたらと。(二人とも、見つけられたら)

Sometimes, the road less travelled is a road best left behind

あまり選ばれない道でも、後にしてしまうほうがいいこともある。

Chorus

Well, I hope I learn to get over myself

自分にとらわれるのを、やめられたらと思う。

Stop tryin' to be somebody else

別の誰かになろうとするのを、やめて。

Oh, I just want to love you, love you for free, yeah

ただ、見返りなしにあなたを愛したい。

'Cause everybody wants somethin' from me, you just want me

だって、みんなは私から何かを欲しがる。あなたは、私だけを求める。

Refrain

You better believe I'm tryin' (Tryin', tryin')

本当に努力していることは、信じてほしい。(努力している、努力している)

To keep climbin' (Climbin', climbin')

上り続けるために。(上っている、上っている)

But the higher we climb, feels like we're both none the wiser

でも上へ行くほど、二人とも知恵は増えていない気がする。

Outro

The only regret I have

後悔しているのは、一つだけ。

I wish that it was just at a different time

ただ、違う時期だったらよかったと思う。

A most turbulent period of my life

人生で、いちばん荒れていた時期だった。

Why would I put that on you?

どうして、それをあなたに背負わせたんだろう?

That's just, like, a very heavy thing to have to talk about

こんなことを話さなきゃいけないのは、とても重い。

But because of that period of time

でも、その時期だったから、

Even though it was so much fun

あんなに楽しかったのに、

I didn't get to go on and make new memories with him

彼と先へ進んで、新しい思い出を作れなかった。

There was just memories in a big storm

残ったのは、大きな嵐の中の思い出だけだった。

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世界を吸い込む楽しさがワインだけを吸い込む今へ変わる

一番は、誰かの選択に縛られ、二人とも好きになれない自分になったという問いから始まる。世界を愛しているのに、その世界から頭へ考えを入れられ、心を変えられる。外へ向く好意が、そのまま自分を自由にする力にはなっていない。自分の感じ方が、外から来る期待に置き換わっていく感覚がある。

子どもの頃と今をつなぐ「soak up」は、何かを吸い込む動きだ。以前は小さなことにも驚き、世界を楽しんで吸い込めた。今は吸い込むものがワインだけへ狭まる。同じ動きを示す言葉のまま、入ってくるものの広さが変わる。題名の飲む行為は、その広がりを失った今を具体的に見せる。

努力して上り続けても、高くなるほど知恵は増えていないと語る。働き、遊び、犠牲の釣り合いを探すという周囲の言葉にも、満足している人を知らないと返す。上ることと、自分や二人に必要なものが分かることは別だ。世界が示す進み方へ力を注いでも、好きになれる自分や関係が増えないという問いが、サビへ続く。

見返りなしの愛には私自身を受け取る相手がいる

サビの「get over myself」は、自分を捨てて別人になる願いではない。そのすぐ後で、別の誰かになろうとするのをやめたいと歌うからだ。知らない人の承認や、変えられないことへ意識を奪われる自分のこだわりをほどき、今ここで相手に向き合いたいという動きになる。

そこへ「for free」、見返りなしに愛するという言葉が来る。周囲は何かを欲しがり、相手は私だけを求める。愛を与えて価値ある何かを得ることより、何かになって証明しなくても私自身を受け取ってくれる相手との関係が見える。別人になろうとする努力は、その相手が求めていないものへ向かってしまっている。

だからサビは、相手が足りないものをもっとくれるようにという要求ではなく、自分が別の誰かになろうとするのをやめられたらという希望になる。愛したい相手はいるし、その相手は私を求めている。それでも自分へのとらわれが、その近さを妨げる。同じ願いの反復は、相手の気持ちを確かめるだけでは解けない、自分の向き直りへ向かう。

残っている相手へ重さをぶつける自分も認める

二番では相手のために満ち潮のように泣いたと語り、それでも火に火をぶつけられないという言葉が続く。強い思いがあることだけでは、ぶつかり合う関係を落ち着かせられない。橋渡しでは、自分もやられたらやり返す人だと認める。相手だけを、愛を壊す側へ置いてはいない。

しかも、相手が残っているすべてだから、その重さを相手へ向けてしまうと言う。大切で最後に頼れる近さが、負担を集めてしまう条件にもなる。見返りなしに愛したいというサビは、その負担をなかったことにした願いではない。相手への感謝と、自分が相手にしてしまうことへの認識の両方を持つ。

最後の独白は、楽しかったのに新しい思い出を作れず、大きな嵐の中の思い出だけがあったと振り返る。相手に人生の荒れた時期を背負わせたことを問うため、思い出の価値を消すのではなく、それにどんな重さが重なったかを見ている。上り続ける声が最後まで残っても、ただ前へ進んだ実績にはならない。自分をどうほどき、相手へ何を渡すかという問いが、まだ続いている。

Hello|返事のない電話で相手の外側から謝り続ける

Someone Like You|幸せを願う声に忘れないでという願いが残る

Adeleの歌詞和訳・掲載曲一覧

出典・作品情報

I Drink Wine — 保存元の歌詞ページ

Adele – I Drink Wine (Official Video)

掲載映像はAdele公式サイトが案内する「I Drink Wine」の公式MVです。 公式作品情報

和訳・解説:PUFFER!。AIを用いて制作・編集。

写真:Marc E. (marcen27)(2016年3月26日、Glasgow SSE Hydroでの公演)。Wikimedia Commons/CC BY 2.0。トリミング・リサイズ・色調調整・グラデーションと文字追加。顔や身体の修整なし。対象曲の公式MVの場面ではありません。

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