相手の愛の言葉を取り消してほしいと求めながら、自分も相手を愛している。「i love you」では、その愛を望まない声が、愛しているという声と同じ行にある。今日は何も変わらなくてよいという願いも、暗くなる中で崩れていく場面も歌われる。言葉を戻しても、自分の愛から逃れられるとは限らない。
公式配信音源
歌詞と和訳
Verse 1
It's not true
本当じゃない。
Tell me I’ve been lied to
嘘をつかれていたんだと、言って。
Crying isn't like you, ooh
泣くなんて、あなたらしくない。
What the hell did I do?
私、いったい何をしたの?
Never been the type to
そんなタイプじゃ、これまでなかった。
Let someone see right through, ooh
誰かに、自分の中まで見透かされるような。
Chorus
Maybe won't you take it back?
ねえ、取り消してくれないかな?
Say you were tryna make me laugh
私を笑わせようとしたんだと、言って。
And nothing has to change today
今日は、何も変わらなくていい。
You didn’t mean to say "I love you"
あなたは「愛してる」なんて、言うつもりじゃなかった。
I love you and I don't want to, ooh
愛してる。でも、愛したくない。
Verse 2
Up all night on another red-eye
また夜行便で、一晩中起きている。
I wish we never learned to fly
飛ぶことを覚えなければよかったのに。
Maybe we should just try
私たちで、試してみてもいいのかもしれない。
To tell ourselves a good lie
都合のいい嘘を、自分たちに言い聞かせることを。
Didn't mean to make you cry
あなたを泣かせるつもりじゃなかった。
Chorus
Maybe won't you take it back?
ねえ、取り消してくれないかな?
Say you were tryna make me laugh
私を笑わせようとしたんだと、言って。
And nothing has to change today
今日は、何も変わらなくていい。
You didn't mean to say "I love you"
あなたは「愛してる」なんて、言うつもりじゃなかった。
I love you and I don't want to, ooh
愛してる。でも、愛したくない。
Bridge
The smile that you gave me
あなたが私にくれた笑顔。
Even when you felt like dying
あなたが、死にたいと感じていたときにも。
Outro
We fall apart as it gets dark
暗くなるにつれて、私たちは崩れていく。
I'm in your arms in Central Park
セントラルパークで、私はあなたの腕の中にいる。
There's nothing you could do or say
あなたが何をしても、何を言っても、
I can’t escape the way I love you
あなたを愛してしまうこの気持ちから、逃れられない。
I don’t want to, but I love you, ooh
愛したくない。でも、愛してる。
Ooh, ooh
Ooh, ooh
歌詞を深く読む
取り消してほしい相手の言葉と自分の愛は別にある
一番は、本当ではないという短い否定から始まる。嘘をつかれていたのだと言ってほしいという声は、相手の言葉をそのまま受け取るより、別の説明へ戻したい願いになる。相手が泣くことにも、その人らしくないと反応し、自分は何をしたのかと問う。
サビで相手へ求めるのは、言葉を取り消し、笑わせようとしたのだと言ってほしいということだ。愛の言葉を、関係を変える告白として固定したくない。今日は何も変わらなくてよいという行は、その変化を今すぐ受け入れずに済む時間を願う。
それでも同じサビの最後では、自分が愛していると認める。相手が何と言ったかと、自分がどう感じているかは、一緒には取り消せない。「I love you and I don't want to」は、愛がないという否定ではなく、ある愛を望まないという食い違いを一行へ置く。
見透かされたくない声が自分たちへ嘘をつくことに向かう
一番の語り手は、誰かに中まで見透かされるようなタイプではなかったと言う。相手の泣く姿に動揺する声と、自分を見せることに慣れていない声が、同じ節にある。愛の言葉が、自分の内側を相手へ渡すことにもつながっているように響く。
二番では、都合のよい嘘を自分たちに言い聞かせることを試そうとする。相手だけに取り消しを求めるサビと違い、今度は自分たち自身へ向ける嘘になる。何も変わらないと思うための言葉を、互いの中に置けないかと探す。
夜行便で起きたままいる場面の後に、飛ぶことを覚えなければよかったという願いが来る。すでに動き出した自分を、その動きを覚える前へ戻したい声だ。愛を認めることでも、飛ぶことでも、先へ進んだ後から前の場所を願う感覚が残る。
相手の腕の中にいても逃れられない愛が残る
ブリッジに残るのは、相手が苦しい気持ちの中でも自分へくれた笑顔だ。泣くのはあなたらしくないと語った一番に対し、ここでは相手の内側の苦しさと、外へ渡された笑顔が並ぶ。見せるものだけで相手の感覚を言い切れない。
暗くなるアウトロでは、崩れていくという声と、語り手が相手の腕の中にいる姿が並ぶ。近くにいることが、感情をほどいて安心することへ直結しない。相手が何をしても何を言っても、自分の愛から逃れられないという声へ進む。
最後は、愛しているが愛したくないという順番を、愛したくないが愛しているという順番へ変える。願わない気持ちを先に出しても、その後に愛が残る。言葉の取り消しを求めた歌が、望まなくてもある自分の感情を最後まで消せない。
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出典・作品情報
「i love you」は『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』(2019年)収録曲。掲載音源は同アルバムの公式配信音源です。 公式作品情報
和訳・解説:PUFFER!。AIを用いて制作・編集。
写真:Raph_PH(2022年6月16日、ロンドンO2 Arenaでの公演)。Wikimedia Commons/CC BY 2.0。トリミング・リサイズ・色調調整・グラデーションと文字追加。顔や身体の修整なし。対象曲の公式MVの場面ではありません。


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