Olivia Rodrigoの「making the bed」は、欲しかったものを手に入れた後で、その暮らしを自分のものと感じられなくなる歌です。楽しかったことが義務に変わり、親しい人を遠ざけ、完璧な瞬間にも実感がない。その状況に自分も加わってきたと認める言葉が、寝床を作るという比喩で繰り返されます。
公式リリックビデオ
歌詞と和訳
Verse 1
Want it, so I got it, did it, so it's done
欲しかったから手に入れた。やったから、もう終わった
Another thing I ruined I used to do for fun
楽しみだったことを、またひとつ台無しにした
Another piece of plastic I could just throw away
捨ててしまえるプラスチックが、またひとつ増えた
Another conversation with nothin' good to say
いいことなんて何も言えない会話が、またひとつ
I thought it, so I said it, took it 'cause I can
思ったから口にした。手に入れられるから、手に入れた
Another day pretendin' I'm older than I am
実際より大人のふりをして、また一日が過ぎる
Another perfect moment that doesn't feel like mine
また完璧な瞬間が来ても、自分のものだと感じられない
Another thing I forced to be a sign
また無理やり、何かの兆しだということにした
Chorus
Well, sometimes I feel like I don't wanna be where I am
ときどき、今いる場所にいたくないと思う
Gettin' drunk at a club with my fair-weather friends
調子のいいときだけの友達と、クラブで酔っぱらって
Push away all the people who know me the best
私をいちばんよく知る人たちを、遠ざける
But it's me who's been makin' the bed
でも、この寝床を作ってきたのは、私自身
I'm so tired of bein' the girl that I am
今の自分でいることに、もううんざりしてる
Every good thing has turned into somethin' I dread
よかったことが全部、恐れるものに変わってしまった
And I'm playin' the victim so well in my head
頭の中では、自分を被害者にするのが上手になった
But it's me who's been makin' the bed
でも、この寝床を作ってきたのは、私自身
Post-Chorus
Me who's been makin' the bed
作ってきたのは、私自身
Pull the sheets over my head
シーツを頭までかぶる
Makin' the bed
この寝床を作ってる
Verse 2
And every night, I wake up from this one recurrin' dream
毎晩、同じ夢を見て目が覚める
I'm drivin' through the city, the brakes go out on me
街の中を運転していると、ブレーキが利かなくなる
I can't stop at the red light, can't swerve off the road
赤信号でも止まれない。道の外へ逃れることもできない
I read somewhere it's 'cause my life feels so out of control
どこかで読んだ。人生を自分で動かせていないと感じるから、こんな夢を見るんだって
And I tell someone I love them just as a distraction
気を紛らわせたくて、誰かに愛してると言う
They tell me that they love me like I'm some tourist attraction
相手も愛してると言う。私を観光名所みたいに扱いながら
They're changin' my machinery, and I just let it happen
みんなが私の中の仕組みを変えていくのに、私はただ、そうさせている
I got the things I wanted, it's just not what I imagined
欲しかったものは手に入れた。ただ、想像していたのとは違った
Chorus
Well, sometimes I feel like I don't wanna be where I am
ときどき、今いる場所にいたくないと思う
Gettin' drunk at a club with my fair-weather friends
調子のいいときだけの友達と、クラブで酔っぱらって
Push away all the people who know me the best
私をいちばんよく知る人たちを、遠ざける
But it's me who's been makin' the bed
でも、この寝床を作ってきたのは、私自身
I'm so tired of bein' the girl that I am
今の自分でいることに、もううんざりしてる
Every good thing has turned into somethin' I dread
よかったことが全部、恐れるものに変わってしまった
And I'm playin' the victim so well in my head
頭の中では、自分を被害者にするのが上手になった
But it's me who's been makin' the bed
でも、この寝床を作ってきたのは、私自身
Post-Chorus
Me who's been makin' the bed
作ってきたのは、私自身
Pull the sheets over my head
シーツを頭までかぶる
Makin' the bed
この寝床を作ってる
Outro
Sometimes I feel like I don't wanna be where I am
ときどき、今いる場所にいたくないと思う
Countin' all of the beautiful things I regret
後悔している美しいものを、一つひとつ数えながら
But it's me who's been makin' the bed
でも、この寝床を作ってきたのは、私自身
Me who's been makin' the bed
作ってきたのは、私自身
Pull the sheets over my head
シーツを頭までかぶる
Makin' the bed, oh
この寝床を作ってる、ああ
歌詞を深く読む
手に入れたことと、自分のものだと感じること
欲しかったから手に入れた、やったから終わった。冒頭の短い言い切りは、行動が次々に完了していく速さを感じさせます。けれど、その後に積み上がるのは、壊してしまった楽しみ、捨てられるもの、中身のない会話です。達成の数が増えても、満たされた実感が一緒に増えるわけではありません。
完璧な瞬間なのに、自分のものとは感じないという一行が、そのずれをはっきりさせます。年上のふりをし、出来事を無理に何かの兆しと解釈することも、今の自分に意味を与えようとする努力に見える。欲しかった人生の形と、そこで実際に感じる心の間に、距離ができています。
自分で作った寝床へ、隠れるように潜る
寝床を作るという題には、自分で招いた結果を引き受けるという英語の慣用表現との響き合いがあります。自分を知る人を遠ざけ、都合のいいときだけの友達と過ごす。その選択に自分も関わってきたと、語り手は同じ言葉で繰り返し認めます。
ただし、その寝床は責任を示す比喩だけではありません。シーツを頭までかぶるという実際の動作が続き、外から隠れたい場所にもなっています。自分で整えた環境が、自分を閉じ込める場所でもある。頭の中で被害者になっていると認める言葉も、他人に何をされても本人の責任だという一般論に広げず、語り手自身の葛藤として読む必要があります。
利かないブレーキと、書き換えられる仕組み
繰り返す夢では、街を走る車のブレーキが利かず、赤信号でも止まれません。語り手は、それを人生の制御を失った感覚だとどこかで読んだと言います。夢の意味が客観的に確定するのではなく、自分の状態を理解するために、その説明を手がかりにしている場面です。
相手が愛していると言っても、自分は観光名所のように扱われる。そして内側の機械を変えられるのを、ただ許していると歌われます。誰かに注目される自分と、自分で生きている感覚の分離が、車と機械の比喩でつながる。最後に後悔しているものを「美しい」と呼ぶことで、欲しかったものを全部嫌いになれば解決するわけでもない、複雑さが残ります。
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出典・作品情報
参照映像は、OliviaRodrigoVEVOが配信する「Olivia Rodrigo – making the bed (Official Lyric Video)」。以下では歌詞の語り手を歌手本人の私生活と同一視せず、夢の描写も診断として扱いません。 作品情報・参照元
和訳・解説:PUFFER!。AIを用いて制作・編集。
写真:Raph_PH(2025年6月29日、Glastonbury Festivalでの公演)。Wikimedia Commons/CC BY 4.0。トリミング・リサイズ・色調調整・グラデーションと文字追加。顔や身体の修整なし。対象曲の公式MVの場面ではありません。


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