愛を育てるために作った家に、希望だけでなく秘密の涙や恐れも入っている。「To Be Loved」の語り手は、その中で自分を見つめ直し、失うことを選ぶと告げる。犠牲があっても嘘の人生は生きられない。今度は自分を自分で受け止めるという決意の後にも、愛のために努めたことは知っていてほしいという声が残る。
公式配信音源
歌詞と和訳
Verse 1
I built a house for a love to grow
愛が育つように、家を建てた。
I was so young that it was hard to know
若すぎて、分かるのは難しかった。
I'm as lost now as I was back then
今もあの頃と同じくらい、迷っている。
Always make a mess of everything
いつも、何もかもめちゃくちゃにしてしまう。
It's about time that I face myself
そろそろ、自分と向き合う時だ。
All I do is bleed into someone else
誰かに、自分の傷をにじませてばかりいる。
Painting walls with all my secret tears
秘密の涙で、壁を塗り、
Filling rooms with all my hopes and fears
希望と恐れで、部屋をいっぱいにして。
Pre-Chorus
But, oh my
でも、なんてことだろう。
Oh my
なんてこと。
I'll never learn if I never leap
飛び出さなければ、何も学べない。
I'll always yearn if I never speak
声にしなければ、ずっと焦がれたままになる。
Chorus
To be loved and love at the highest count
いちばん深く愛され、いちばん深く愛するには、
Means to lose all the things I can't live without
それなしでは生きられないものまで、失うことになる。
Let it be known that I will choose to lose
私が失う道を選ぶことは、知っていてほしい。
It's a sacrifice, but I can't live a lie
犠牲はある。でも、嘘の人生は生きられない。
Let it be known, let it be known that I tried
知っていてほしい。私が努めたことを、知っていてほしい。
Verse 2
I'm so afraid, but I'm open wide
ひどく怖いけれど、心は開いている。
I'll be the one to catch myself this time
今度は、自分を受け止めるのは私自身。
Tryna learn to lean into it all
何もかも受け入れて向き合うことを、学ぼうとしている。
Ain't it funny how the mighty fall?
強い者も倒れるなんて、おかしなものね。
Looking back, I don't regret a thing
振り返っても、何一つ後悔していない。
Yeah, I took some bad turns that I am owning
そう、悪い道へ曲がったこともある。そのことは引き受けている。
I'll stand still and let the storm pass by
動かずに立って、嵐が過ぎるのを待つ。
Keep my heart safe till the time feels right
今だと思える時まで、心を守っておく。
Pre-Chorus
But, oh my
でも、なんてことだろう。
Oh my
なんてこと。
I'll never learn if I never leap
飛び出さない限り、私は学べない。
I'll always yearn if I never speak
口にしなければ、願うだけのままでいる。
Chorus
To be loved and love at the highest count
いちばん深く愛され、いちばん深く愛することは、
Means to lose all the things I can't live without
なくては生きられないと思うものまで、失うこと。
Let it be known that I will choose to lose
失う道を私が選ぶと、知っていてほしい。
It's a sacrifice, but I can't live a lie
犠牲はある。それでも嘘を生きることはできない。
Let it be known
そのことを、知っていてほしい。
Bridge
Let it be known that I cried for you
あなたのために泣いたことを、知っていてほしい。
Even started lying to you
あなたに嘘をつき始めることさえ、あった。
What a thing to do
なんてことを、してしまったんだろう。
All because I wanted
ただ、愛されたいと願っていたから。
Chorus
To be loved and love at the highest count
いちばん深く愛され、いちばん深く愛するには、
Means to lose all the things I can't live without
それなしでは生きられないものまで、失うことになる。
Let it be known, known, known
知っていてほしい。知っていて、知っていて。
That I will choose, I will lose
私が選ぶことを。私が失うことを。
It's a sacrifice, but I can't live a lie
犠牲はある。でも、嘘の人生は生きられない。
Let it be known
このことを、知っていてほしい。
Let it be known that I tried, that I tried
私が努めたことを、知っていてほしい。努めたことを。
Let it be known that I tried
私が努めたことは、知っていてほしい。
歌詞を深く読む
愛のための家に涙と恐れも入っている
最初の家は、愛が育つように建てた場所だ。そこには何を育てたいかという願いがある。しかし自分は当時も今も迷い、何もかも壊してしまうと語る。家を作れば、自分の内側まで整うわけではなかった。そろそろ自分と向き合うという声が、愛のための外側の形から、それを作り暮らす自分へ目を移す。
その家の壁は秘密の涙で塗られ、部屋は希望と恐れで満たされる。家が受け止めているのは、愛や希望だけではない。表へ出せないものまで、その中にたまっている。誰かへ自分の傷をにじませてばかりという行が前にあるため、自分の内側を家や相手へ流し込んでも、その痛みを自分で扱えたことにはならない感覚が出る。
そこで「face myself」、自分と向き合うという行が重くなる。何を相手がくれるかだけでなく、自分が何を相手や関係へ持ち込んでいたかを見ようとする。後半で悪い道へ曲がったことも引き受けると言う声は、その向き直りの続きだ。相手への愛があったことを、自分の選択を見ない理由にはしていない。
失う選択は愛がなかったという報告にはならない
サビでは深く愛され、深く愛することを、それなしでは生きられないものを失うことと結びつける。大きな愛が、すべてを持ち続けられる保証にはならない。失えないと思うほど大切だったものを前に、それでも「choose to lose」、失うことを選ぶと語る。失っただけという受け身の声に、自分が選ぶ動きが入る。
その選択を支えるのが、犠牲はあるが嘘の人生は生きられないという言葉だ。後で、愛されたいから相手へ嘘をつき始めたことまで認める。愛を保ちたい願いが、自分の本当の姿を隠す行為へつながってしまっていた。その状態から離れるには、愛されたかったという過去も、自分が嘘をついたという過去も、どちらも見なければならない。
最後に繰り返すのは、努めたことを知っていてほしいという願いだ。失う選択を語っても、何も大切にしなかった人として残りたくはない。決断の言葉と、受け取ってほしい過去の言葉が同じサビにある。相手が理解したという返事まで進まないため、その願いは、失うと選べる自分にも残る相手への求めになる。
飛び出すことと嵐を待つことを自分で選び直す
サビの手前では、飛び出さなければ学べず、声にしなければ焦がれ続けると歌う。心の中にある願いだけでは変化が起きない。自分で動き、相手に聞こえる形へ出す必要を感じている。それでも二番では、怖さがなくなったとは言わず、怖いまま心を開いていると語る。
今度は自分で受け止めるという行が、その怖さの中へ置かれる。誰かへ自分の傷をにじませる一番から、自分の心を守る二番へ動く。その先の、動かず嵐を待つ姿は、飛び出すという前の声を単に打ち消すものではない。自分で動くことと、自分を守るため今は動かないことの両方を、相手へ丸ごと預けない。
ちょうどよいと感じる時まで心を守ると語るため、いつ動くかにも自分の感覚を置く。最後の、選ぶ、失う、努めたという反復は、その決断に至るまでの動きをまとめて差し出す声になる。失う選択は、怖さも過去も消した強さではなく、それらを引き受けて自分を受け止める試みとして残る。
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出典・作品情報
掲載音源は、Adele『30』収録の「To Be Loved」の公式配信音源です。以下の読みは歌詞の語り手の言葉に沿った解釈です。 作品情報・参照元
和訳・解説:PUFFER!。AIを用いて制作・編集。
写真:Marc E. (marcen27)(2016年3月26日、Glasgow SSE Hydroでの公演)。Wikimedia Commons/CC BY 2.0。トリミング・リサイズ・色調調整・グラデーションと文字追加。顔や身体の修整なし。対象曲の公式MVの場面ではありません。


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